トム・クルーズ、復活の兆し! スタジオ上層部たちが態度を変えた4つの理由とは?
一時はドル箱スターとして君臨していたトム・クルーズも、ケイティ・ホームズと婚約してからの一連の奇行や言動によって、映画界から干された感があった。しかし『ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル』(12月16日公開)の公開を前に、復活の兆しを見せている。
2005年に公開された『宇宙戦争』の大ヒット後、ケイティと交際、結婚してからのトムは、私生活では愛娘スリも授かり、幸せだったかもしれないが、キャリアに関しては完全に下り坂になってしまった。シリーズ第3弾『M:i:III』(06)が、過去の2作品に比べて振るわなかったことや、サイエントロジーに関する過激な発言もあったことから、2006年には14年間にわたってパートナーだったパラマウントから契約を切られ、一般市民からの評判も芳しくなかった。メディアを騒がせるのは娘スリのことばかりで、主演作『ワルキューレ』(08)、『ナイト&デイ』(10)の成績も北米ではあまり振るわず、かつての大スターのオーラは消滅した。
その後は主演作も激減していたトムだが、シリーズ第4弾となる『ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル』が12月21日(水)から全米公開されるのを皮切りに、2013年までの間にトムは、『Rock of Ages』(全米2012年6月1日公開予定)、『One Shot』(全米2013年2月8日公開予定)、『Horizons』(全米2013年7月19日公開予定)の主演が決まっているほか、現在はSF超大作『We Mortals Are』の交渉に入っていると言われており、スタジオ幹部たちがトムの価値を見直し始めているようだ。
ハリウッド・レポーター紙がプロデューサーやスタジオ幹部らの話として報じたところによれば、「スタジオ幹部たちが、再びトムに興味を持ち始めたんです。それには大きな4つの理由がある」という。「1つは、スター不在の現状です。かつてのトムや、現在も活躍するジョニー・デップのように、必ずヒットを狙える安定したスターがなかなか育たない状況です。トムは依然として海外では人気が高いうえに、過去に大ヒット作があるということは信頼感につながり、再び主演作がヒットする可能性を秘めています。49歳という実年齢に比べて見た目も若く、また仕事熱心なのも大きなポイントです」「2つ目は、彼の親善的な態度です。トムは次世代の幹部らに会うことを重視しており、また自ら積極的にファンに握手をする数少ないスターです」「3つ目は、ギャラの交渉がフレキシブルにできるという点です。かつては2000万ドルのギャラを要求していたトムも、現在の自分の状況をよく踏まえており、出演したい作品には安値で応じるようになりました。『Rock of Ages』のギャラは500万ドルと言われています」「そして4つ目は、彼はスターがどうあるべきかをよく理解しているという点です。2005年と2006年を除けば、公の場でスターがどのように振る舞えば良いか、何をすべきかをよくわかっており、プロモーションにも積極的に参加するなど、スタジオ側にも好意的であることが挙げられる」という。
「既にアメリカでも5年前の悪評は過去のものとなっており、今後の主演作で25歳以下の若い観客と、ある程度の女性ファンの人気を取り込むことができれば、トムは再びスターの道に返り咲くことができるだろう」とも分析しており、トムにとってはまさに正念場の年になりそうだ。【NY在住/JUNKO】