朋友マット・デイモン&ベン・アフレック、14年の時を経て再タッグ!
『グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち』(97)で共同脚本を手がけ、アカデミー賞脚本賞を受賞したマット・デイモンとベン・アフレックが、14年ぶりに再タッグを組むことが明らかになった。
タイトル未定の同作でボストン出身のふたりが手がけるのは、FBIが行方を追っていたにもかかわらず、今年6月に逮捕されるまでの16年間に渡って逃亡生活を送っていた犯罪組織のボス、ジェイムズ・ホワイティ・バルガーを描いたドラマ。マットがGQ誌のインタビューで、「準備中だから正式発表はまだだと思うけれど、誰かに公表される前に発表しようと思う。またベンと仕事ができてとても嬉しい」と語ったもの。
またDeadline.comが報じたところによれば、物語は、バルガーの幼少時代と、ギャングのボスとしてのし上がっていく様子を中心に描かれるそうで、今回ふたりは脚本ではなくエグゼクティブブロデューサーとして参加すると共に、マットが主役のバルガーに扮し、ベンがメガホンを取るという。
アカデミー賞脚本賞を受賞した後、ベンは『アルマゲドン』(98)で主役を務め、一躍スターダムの座にのし上がったが、2003年にジェニファー・ロペスと交際を始めた頃から私生活ばかりにスポットライトが当たり、キャリアに陰りが見え出した。2004年に破局した後はヒット作にも恵まれず、ほとんど映画界から干された形になり、俳優としてはあまり目立たない存在となった。
一方のマットはスロースターターだったが、オーシャンズシリーズやジェイソン・ボーンシリーズで不動の地位を確立。スティーブン・スピルバーグ監督作『インフォーマント!』(09)やクリント・イーストウッド監督作『インビクタス 負けざる者たち』(09)では各賞にノミネートされるなど、賞レースの常連になっており、実力派俳優としての地位を築いている。
かねてからマットは、すっかり落ち目となってしまった幼なじみの旧友ベンの実力をかっており、一緒に仕事をしたいと語ってたが、なかなか実現しなかった。
俳優としては忘れ去られた感のあるベンだが、『ゴーン・ベイビー・ゴーン』(07)で監督デビューを果たした後、『ザ・タウン』(10)で監督としての手腕を発揮。『ダーク・ナイト』(08)のクリストファー・ノーラン監督が、自らが総製作指揮を務める新スーパーマン『Man of Steel』(2013年6月14日全米公開)の監督としてベンをオファーしたと言われているほどで、業界内での評価も高い。
また、マット演じるバルガーは、アカデミー賞作品賞受賞作『ディパーテッド』(06)でジャック・ニコルソンが扮した暗黒外のボスのモデルになった人物で、1970年代から80年代にかけて、ボストンのマサチューセッツで暗躍し、19の殺人罪に問われるなど、アメリカ史上に名を残すギャングであり凶悪犯だ。歴史的なドラマで名優(マット)と名監督(ベン)がタッグを組むとなれば、二度目のアカデミー賞も夢じゃないだろう。【NY在住/JUNKO】