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『鉄の女の涙』、サッチャー家は上映会出席を拒否

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『鉄の女の涙』、サッチャー家は上映会出席を拒否

メリル・ストリープが元英国首相マーガレット・サッチャー役を演じている『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』(3月16日公開)のUKプレミアが日本時間1月5日にロンドンで開催されたが、それよりも先に行われた特別上映会への招待を、サッチャー元首相と彼女の子供たちが断っていたことがわかった。

これは、同作のフィリダ・ロイド監督がBBCラジオ4の番組「World at One」で明らかにしたもので、「完成した映画を見てもらおうと、一番先に招待したのがサッチャー家の人々でした。しかし、彼らは招待を断りました。だから、我々は、彼らが映画を既に見ているのかどうかを知らないのです」と同監督は語った、と英紙ガーディアンが伝えている。

また、WENNの報道によれば、サッチャー元首相の娘キャロルと息子マークは、同作のストーリーを知り「ぞっとしている」そうで、同作の脚本家は、母親の認知症について赤裸々に綴ったキャロルの著書を下敷きにして脚本を執筆しておきながら、彼女の著書を原作としてクレジットロールに記していないことに激怒しているとも伝えられている。

「この映画でのメリル・ストリープの演技を見れば、彼女がどれほど心を砕いてサッチャー元首相の尊厳を保とうとしたかということが、(サッチャー家の人々に)わかってもらえると思う。マーガレット・サッチャーはこの国のスーパースターです。だから、この役を演じるのもスーパースターでなくてはいけないと思いました。非常に知的で、情熱的で、パワーと温かさに満ちた女優が必要だと思ったのです」とロイド監督はWENNに語っている。【UK在住/ブレイディみかこ】

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