『ショーシャンクの空に』など感動ドラマの名手が、ゾンビでドラマ界に新たな衝撃をもたらす|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
『ショーシャンクの空に』など感動ドラマの名手が、ゾンビでドラマ界に新たな衝撃をもたらす

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『ショーシャンクの空に』など感動ドラマの名手が、ゾンビでドラマ界に新たな衝撃をもたらす

数多の好きな映画ランキングで、必ず上位に入る名作『ショーシャンクの空に』(94)のクリエイター、フランク・ダラボン。『マジェスティック』(01)や『グリーンマイル』(99)など、ヒューマンな感動作で知られる彼が手掛け、話題になっている作品の題材は、何とゾンビ! 日本でも2月24日に待望のDVD&Blu-ray BOXが発売となった人気ドラマシリーズ「ウォーキング・デッド」は、ゾンビと人類のサバイバルが超ハードに展開。熱狂的なファンを生み出し、全米で大人気を呼んでいるパニックドラマだ。

アメリカンコミックのベストセラーが原作になっている本作。本屋で何気なく手に取ったというフランク・ダラボン監督が、その翌日には、早くも映像化権を得るためにエージェントに連絡をして、企画が実現したものだ。これまでの作風から感動系の名手と名高い彼だが、その一方で、不気味な巨大モンスターの登場や驚愕のエンディングで観客を凍りつかせた『ミスト』(07)で観客をあっと言わせた経歴の持ち主でもある。今回もゾンビに占拠され、廃墟と化した街の荒涼さや、上半身裸で内臓もむき出しになっているゾンビの恐ろしい造形など、そのリアルな世界観にくぎ付けになることは間違いない。

さらに、見応えがあるのはゾンビだけではない。壊滅状態となった世界を舞台に、わずかに生き残った人類たちの間で繰り広げられる壮絶な人間模様が本当の恐怖を誘うのだ。極限状態のなか、疑心暗鬼になったり、狂気に陥ったり、葛藤や裏切りに苛まれる人々の姿に、“もしも自分がここにいたら”と、さらなる緊迫感を味わえるはずだ。

映画界では既に鉄板のジャンルとなったゾンビ。ドラマシリーズで本格的に扱われるのは異例のことだが、昨年のゴールデングローブ賞では堂々の作品賞候補となったり、全米ではシーズン2放送時に、前シーズンの38%増という730万人の視聴者数を獲得したりと、驚異の人気ぶりを見せている。ドラマだけでなく、米エンタテインメント業界にも衝撃をもたらしたこの傑作を是非見逃さないでほしい。【トライワークス】

■「ウォーキング・デッド」DVD&Blu-ray BOX
発売:発売中
価格:DVD-BOX9,975円、Blu-ray BOX12,495円
発売・販売元:角川書店
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