ブラッド・ピット、鬱と闘った過去を激白
ブラッド・ピットが、The Hollywood Reporterのインタビューで、鬱と闘った過去について赤裸々に語っている。
「1990年代の終わりには、自分に本当に飽き飽きしていた。いわゆるセレブの世界から、身を隠していた。麻薬ばかり吸っていた。ソファに座って、ごろごろしていた。そんな自分にイライラしたよ。僕は鬱と闘っていたんだ。でも、今は違う。今世紀ではない。前世紀のことだ。僕は同じことを毎晩やって、眠るために自分を麻痺させていた。全く同じことの繰り返し。家に帰って、身を隠すのが待ちきれなかった。だが、不安な感情がどんどん高まっていって、ある日、僕は言ったんだ。『もったいないじゃないか』って」。そんなブラッドを鬱状態から救ったのは、モロッコへの旅だったという。
「それまで見たこともなかった究極の貧困を見た。僕たちは不平等や医療制度について語り合うが、僕が見たものはあってはならないものだった。彼らはあの状況の中でサバイバルしなくてはいけないんだ。そして、多くの奇形の子供たち。僕たちの世界では避けられることが、彼らには生涯つきまとう。僕は衝撃を受けた」という現地での経験で、ブラッドは自分の生活を変える決意をしたという。
「止めたのさ。あの時、マリファナを吸うのを止めたんだ。そして、ソファから立ち上がろうと決めた」とブラッドは語っている。【UK在住/ブレイディみかこ】
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