エヴァのルーツも! 名作アニメ「ふしぎの海のナディア」の魅力を再確認
庵野秀明、樋口真嗣、貞本義行、鷺巣詩郎など、1990年に放送されたテレビアニメ「ふしぎの海のナディア」は、後に日本アニメ界屈指の大ヒットシリーズ「新世紀エヴァンゲリオン」を手がけることとなる超一流クリエイター陣が結集して制作されたことでも知られる名作だ。既に放映から22年が経過しているが、昨年11月にブルーレイBOXが発売され、再ブームの兆しを見せるなか、4月7日から毎週土曜日17時55分よりNHK Eテレで再放送が始まった。
フランスの小説家ジュール・ベルヌの「海底2万マイル」を原案に、“ブルーウォーター”という謎の宝石を持つ少女ナディアと彼女に一目ぼれした少年ジャンが繰り広げる冒険を描き出すこの作品。庵野秀明総監督、貞本義行によるキャラクターデザインはもちろん、勝気でわがままなヒロインや宇宙から地球にやって来た古代アトランティス人が自らのしもべとして生み出した巨人アダムの設定など、エヴァのルーツとなるエッセンスがたっぷりと詰まっていることでも知られている。
「タイムボカン」シリーズの三悪へのオマージュでもあるグランディス一味や、「宇宙戦艦ヤマト」を彷彿とさせる発掘戦艦N-ノーチラス号など、様々な名作アニメのパロディなども楽しめるSFアドベンチャーの再放送。これまでにNHK BS2やNHK総合で幾度も再放送されては、子供から大人まで幅広い層を夢中にさせてきたが、今回はデジタルリマスター版をハイビジョンで放映するのがポイントだろう。ブルーウォーターの細かな模様や精密に描かれたメカ、迫力のバトルシーンなどが鮮やかな色彩でよみがるのだ。見る人全てを夢中にさせること確実な冒険活劇が驚くほど美しい映像で楽しめるこの機会、逃すなかれ!【トライワークス】
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