ホイットニー・ヒューストンの遺作映画が今夏公開へ

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ホイットニー・ヒューストンの遺作映画が今夏公開へ

急逝したホイットニー・ヒューストンが、女優復帰を賭けていたと言われる『Sparkle』が、予定通り、今年8月17日(金)に全米公開されると業界誌バラエティのサイトが伝えている。

同作は、ホイットニーが一番好きな映画の一つだったという『Sparkle』(76)のリメイクで、オリジナル映画は、1981年にブロードウェイのミュージカル「Dream Girls」(2006年に同タイトルで映画化)が誕生するきっかけになった作品だ。ホイットニーが演じているのは、地元の教会でゴスペルを歌っている3姉妹の母親で、娘たちがグループを結成してスターとなり、名声とプレッシャー、そしてドラッグへの依存症と戦う姿を見守る役だという。死亡した日までに、ホイットニーの出演シーンは全て撮影を終えていたそうで、彼女は同作のサウンドトラック用にも複数の曲の録音を済ませており、事実上、これらの曲が最後の録音になったという。ちなみに、1976年のオリジナル映画のサウンドトラックでは、ホイットニーのゴッドマザーだったアレサ・フランクリンがその美声を聞かせている。

プロデューサーを務めたカーティス・ウォレスは、「ホイットニーは撮影現場で母親のような存在になり、若い女優にアドバイスしたりしていた。彼女がいると現場が明るかったのを覚えている。ある晩、撮影が長引いて深夜2時か3時まで仕事をしていると、彼女が即興で面白い歌を作って、みんなを笑わせていた」と語ったと英紙ガーディアンは伝えている。

ホイットニーは1992年に『ボディガード』で女優デビューを果たし、彼女が歌った同作の主題歌「オールウェイズ・ラブ・ユー」は世界的大ヒット曲になった。以後、『ため息つかせて』(95)、『天使の贈り物』(96)に出演し、今回の『Sparkle』は実に16年ぶりの出演作だった。本作はサリム・アキルが監督を務める。【UK在住/ブレイディみかこ】


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