ホイットニー・ヒューストン葬儀、元夫が遺族と口論して退場
現地2月18日にニュージャージー州で営まれたホイットニー・ヒューストンの葬儀で、元夫ボビー・ブラウンが遺族と口論になり、葬儀が始まってすぐ退場したとTMZが伝えている。
ボビー・ブラウンは葬儀の招待を受け、ふたりの同伴者を連れて出席できることになっていたらしいが、同伴者9人を連れて教会に入って来たため、「座席の余裕がない」と言ったホイットニーの遺族と口論になり、激怒して去って行ったという。また彼は、ホイットニーとの間に生まれた娘ボビー・クリスティーナの近くに座りたいと主張したらしいが、遺族がそれを許さなかったという。米CNNによれば、ボビー・ブラウンは退場の理由について、「僕と子供たちは警備員に案内されて座ったが、それから3回も座席を移るように言われた。どうして自分と家族だけがそんな目にあうのか理解できなかった。騒ぎは起こしたくなかったので、元妻の棺にキスを贈って去った」という声明を発表している。
ホイットニーが元夫のDVに苦しんだのは有名な話で、彼女の薬物依存も彼の影響だったと囁かれてきた。遺族には彼の葬儀出席に反対する声もあったそうだが、母親を亡くしたボビー・クリスティーナの気持ちをくんで招待したと言われていた。
なお葬儀では、スティービー・ワンダーや、急病で欠席したアレサ・フランクリンの代わりに登場したアリシア・キーズらが献歌した。弔辞を述べたケビン・コスナーは、『ボディガード』(92)の相手役にホイットニーを推したのは彼だったことや、製作側は彼女が黒人であることに難色を示していたこと、彼女がツアーに出ることが判明すると彼が一年の製作延期を要求したことを明かし、「あの映画で自分が演じた役は誰にでも演じられた。しかし、レイチェル役は彼女にしかできなかった」と語った。【UK在住/ブレイディみかこ】