岩井俊二監督による短編映画的CM放映開始!期待の新人女優2人を主演に大抜擢
『リリイ・シュシュのすべて』(01)、『花とアリス』(04)などで知られる岩井俊二監督が新人女優を起用して制作した、3月1日開局「BS日本映画専門チャンネル」(BS255ch)の開局告知コラボレーションCM2本が、2月27日(月)よりフジテレビ、BSフジなどで放映される。岩井監督の短編映画的CMに主演するのは、オーディションによって選ばれた若手女優の黒木華と刈谷友衣子だ。
主演の座を射止めた黒木は、中村勘三郎、野田秀樹との三人芝居「表に出ろいっ!」でヒロインに抜擢された経験の持ち主で、昨年は『東京オアシス』(11)、嵐の松本潤出演の舞台「あゝ、荒野」に出演した21歳の新人。15歳の刈谷は、これまで『告白』(10)、NHKドラマ「金魚倶楽部」のヒロインなど数々の作品に出演し、春には初主演映画『バルーンリレー』、初夏には小西真奈美共演の映画『スープ』の公開が控える注目株だ。
同CMはそれぞれ、テレビのリモコンを手にしたふたりが「日本映画専門チャンネル、ニホンエイガ、ゴーゴー」とつぶやきながら街中を駆け抜けるというインパクトある内容。岩井監督ならではのテイストと空気感は、CMというよりも短編映画に近い。黒木は「リモコンを持って走るというのは最初、不思議だなと思いましたが、初めてのCM撮影は楽しかったです」と撮影を振り返り、刈谷は「あんなに走るとは思いませんでした!」と無邪気さをにじませる。主演ふたりも驚く斬新な内容について、岩井監督は「今や電波の海を泳ぐように生きる現代人。人間とは何とわけのわからない進化を遂げたのだろう。罪深くもあり、愚かしくもあり、さりながら魅力的であり、愛しくもあるこの世界を僕らは生きている。そんなことを考えていたら“リモコン”というアイデアが浮かんだ」と説明する。
また、黒木と刈谷は同局の新番組で、岩井監督がホストを務める毎週第1金曜日放送の「マイリトル映画祭」にもレギュラー出演が決定。番組では様々な映画人をゲストに、岩井監督が制作者の視点からディープな映画論や映像論のトークを繰り広げる。これまで蒼井優、松たか子、鈴木杏など才能ある女優を数多く発掘し、その魅力を引き出してきた岩井監督の目に適ったふたりだけに、今後の活躍に注目したい。【Movie Walker】