故ホイットニー・ヒューストンの遺産、婚前契約のおかげで前夫の権利はゼロ!

映画ニュース

故ホイットニー・ヒューストンの遺産、婚前契約のおかげで前夫の権利はゼロ!

大スターの死や離婚の後に必ずつきまとうのは、財産分与の問題だ。特に故マイケル・ジャクソンや先月急逝したホイットニー・ヒューストンのようなケースの場合、遺作や過去の偉業によって死後に一財産を築くケースでは、その分与をめぐって裁判沙汰になることも少なくない。ホイットニーの場合、死後に爆発的にヒットしているレコードセールスなどにより、財産は約30億円にもなるといわれている。

今回のホイットニーのケースの場合、遺言書により遺産は全て娘のボビー・クリスティーナに受け継がれることになっているが、父親で1992年に結婚し、2006年に離婚した元夫のボビー・ブラウンがやたらとクリスティーナに接触しようとしていることで、ヒューストン家はブラウンがクリスティーナからお金を無心しようとしているのではないかと心配していた。というのも、ブラウンはホイットニーとの離婚後に、生活費もままならない状況でクリスティーナの養育費支払いをホイットニーに求めたり、ホイットニーと結婚する前に授かっているふたりの子供たちの養育費未払いで逮捕されるなどの過去があり、かつては派手な生活をしていたブラウンにとって、経済的に厳しい状態にいることは間違いないからだ。

死後に発生した財産に関しては、たとえ離婚していても元夫に対するサポートや扶養の義務が生じる場合もあるそうで、その行き先も懸念されていたが、どうやらホイットニーは1992年にブラウンとの婚前契約で、しっかりとした取り決めをしていたようだ。

RadarOnline.comの情報によれば、「ホイットニーが婚前前に交わしていた契約により、ホイットニーの意思に関わらず生じた財産であっても、全てが個人所有の財産になることがわかりました。ホイットニーの所有していた物件の売却に始まり、レコード、映画、コンサートなどの契約、ホイットニーの所有していた物件の売却など、死後に発生した財産についてもその全てが、遺言書に基づいた個人の財産に帰属し、ブラウンに対して、たとえ短期的であってもサポートや援助の義務はありません。これによって、ブラウンはいかなる形で発生したホイットニーの財産に対して、今後も分与や貸与を主張する権利がないことが明らかになりました」という。

ホイットニーの人生が転落の一途をたどったのはブラウンのせいだという声も根強く、死をきっかけに、彼の存在が世の中に知れ渡り、今後アルバムを出したり、コンサート活動などを積極的に行うことで利益を得ようとするブラウンの態度には批判も多いようだ。しかし、少なくともホイットニーの死によって発生した新たな財産が、ブラウンの手に渡ることはなくなったことが、遺族にとってもファンにとっても唯一の救いとなりそうだ。【NY在住/JUNKO】

作品情報へ

関連記事