『長ぐつをはいたネコ』主人公プスのウルウル瞳は絵画のオマージュだった!

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『長ぐつをはいたネコ』主人公プスのウルウル瞳は絵画のオマージュだった!

『シュレック』シリーズの人気キャラクターを主人公に、卵のハンプティ・ダンプティと謎の美女猫キティとの冒険を描いた『長ぐつをはいたネコ』(3月17日公開)。この度、主人公プスのアイコン的存在であるウルウル光線の誕生秘話が明らかになった。

実はこの瞳、1960年代から1970年代にかけて活躍したアーティスト、Gigの絵画「Pity Kitty series」(通称:Big eye)のオマージュであることが米映画情報サイトIMDbの調べでわかった。「Pity Kitty series」では様々なネコたちが真ん丸な大きな目で、可愛さと同時に同情をも誘う表情で奥深い画となっており、プスのウルウル光線と同じ感情を感じさせてくれる。ウルウル光線とは、紳士的な物言いやセクシーな仕草で気取っているプスが、自慢の剣術ではどうにもならなくなった時に、最後の手段として自慢の帽子を前に持ち、降参するような仕草でウルウルな瞳で相手に同情を訴え、言うことを聞いてもらおうとする必殺技だ。『シュレック2』(04)でプスが登場して以来、この技はプスの人気を爆発させる火種となり、アイコン的存在となっている。

本作ではプスとハンプティ・ダンプティ、キティの3人が伝説の秘宝を求める宝探しが描かれており、大冒険だけでなく、それぞれの運命をかけた物語が隠れているのも見どころの一つだ。お尋ね者のプスは、愛する母親にもう一度会うため、故郷サンリカルドに秘宝を持ち帰り、母親からの信頼を得ようと試みる。ハンプティは、ある事件をきっかけに失ってしまったプスとの友情の絆を取り戻すため、ふたりで秘宝を手に入れるという、幼い頃にプスと交わした約束を果そうと試みる。これについてクリス・ミラー監督は「何よりもまずこの作品はユーモアがあり、最高のアドベンチャー映画である。そして重要なメッセージもある。人生においては、どんな人でもセカンドチャンスをもらう資格がある。幾つになっても人生の軌道を修正することはできる。遅すぎるということは決してない、というメッセージがね」と、“親子の絆”“友情の絆”について、作品に思いを込めたことを明かしている。

プスの声を担当した竹中直人は、プスとハンプティの友情について、「ふたりを通じて、友情の絆というものは失ってはいけない、尊いものであるということが伝わってくる」と語り、「ハンプティに危機迫る場面で、プスがハンプティに一生懸命、手を差し伸べる瞬間がたまらない」とお気に入りのシーンをあげる。

本作ではプスの生い立ちや、お尋ね者になった理由、そして長ぐつに秘められたエピソードまで、有名童話などをモチーフにした爆笑ギャグと共に3Dで描かれている。【Movie Walker】

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