リチャード・ギア「『プリティー・ウーマン』はくだらないロマコメ映画!」

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リチャード・ギア「『プリティー・ウーマン』はくだらないロマコメ映画!」

ジュリア・ロバーツを一躍スターダムにのし上げ、大ヒット作となったロマンティックコメディ映画『プリティー・ウーマン』(90)で、ジュリアの恋人役を演じたリチャード・ギアが、同作について驚きのコメントをしている。

同作は、娼婦役ビビアン・ワードに扮してゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞したジュリアだけでなく、ウォール街きっての実業家エドワード・ルイスに扮し、現代版シンデレラストーリーの王子様役としての人気を不動のものにしたリチャードにとっても、いわば代表作と言える作品となった。

しかし、リチャードは「みんなにこの映画のことを聞かれるんだけれど、もう忘れてしまったよ。馬鹿馬鹿しいロマコメ映画だったからね。エドワードを見て、ウォール街の実業家がもてはやされたようだけれど、彼らが世界経済を崩壊させるきっかけを作ったんだから、それは間違いだったんだ。さすがに今は、彼らはもっと懐疑的な目で見られているけれどね」と、歯に衣着せぬもの言いでオーストラリア版ウーマンズ・デイ誌のインタビューに答えている。

同作が公開された1990年の日本は、まさにバブル経済の絶頂期だった。同作を見て億万長者に見初められたビビアンに憧れたバブル世代の多くの女性たちがリチャードの辛らつな意見を聞いたらちょっと(!?)がっかりしそうだが、厳しい今の時代においては、リチャードの意見は極めてもっともなのかもしれない。それよりも、ジュリアがこの発言を知ったらいったいどう感じるのか、こちらが気になるところだ。【NY在住/JUNKO】

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