世界を股にかける和製ドラゴンがブルース・リー、ジャッキーらレジェンドとの出会いを激白

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世界を股にかける和製ドラゴンがブルース・リー、ジャッキーらレジェンドとの出会いを激白

近年は渡辺謙、浅野忠信、菊地凛子らの活躍もあり、日本人俳優の海外進出が盛んになっているが、かつて日本人俳優の海外進出は非常に珍しかった。そんな中、1970年代よりアクション映画の本場・香港で活躍してきたのが、和製ドラゴンこと倉田保昭だ。

1966年にテレビドラマで俳優デビュー、翌年には東映の『続・組織暴力』で映画デビュー。そして1971年には、単身香港に渡り、同年に『悪客』で香港映画デビューを果たした彼は、幼少期から鍛えてきた空手と、学生時代に体得した柔道と合気道をベースにした本格的アクションが香港のみならず、台湾そして日本でも高い人気を得るようになった。この度、4月7日(土)より公開される、彼の出演100本目となる最新作『レッド・ティアーズ』でも、あいかわらずの見事な剣術アクションも披露している。

日本から単身、香港へ乗り込んだ頃の苦労について倉田は、「香港に慣れるため、日本人と接しない、日本料理屋に行かない、いつも香港の人たちと一緒にいました」と告白。また「外国へたった一人で行ったので、日本への思いは強かったですが、それ以上に、香港は楽しく、素晴らしかったです」と、精神的なタフさと、香港という街の魅力で寂しさを乗り切ったことを教えてくれた。

さらに、1970年代から活躍する倉田は、ブルース・リー、ジャッキー・チェン、ジェット・リー、ドニー・イェンら、香港を代表する新旧のアクションスターとも共演している。「ブルース・リーとの出会いは、現在も香港で付き合いのある友人からの紹介でした。ブルース・リーがホテルのソファで、スティーブ・マックイーンに手紙を書いていた時のこと、レストランで会った時のこと、彼がジョギング中に街で出くわしたこと、色々な思い出が残っています」と振り返った。そして「ジャッキーとは『七福星』(86)での1対1の激闘が印象に残ってます。その時はふたりとも指を骨折していて、それでも戦った思い出があります」と衝撃的なエピソードを披露してくれた。

現在66歳で現役バリバリの倉田は、最新作でも年齢を全く感じさせない過激なアクションに挑戦。アクション映画の本場で、多くのスター俳優を相手に戦ってきた和製ドラゴンの神髄を、スクリーンから感じ取ることができる。現役で体を張り続けるための秘訣を尋ねると、「毎日顔を洗うことや、歯を磨くことと同じように、毎日少しでもトレーニングをすること。そして、私独自のスペシャルドリンクのおかげかな! もちろん、酒は少々、タバコは絶対駄目です」とのことだった。

現在、『レッド・ティアーズ』公式サイトでは、彼が一般の方から寄せられた悩みに答える“Web版 倉田道場”も配信中だ。出演100作を迎え、さらに活躍の幅を広げる続ける倉田保昭からますます目が離せない!【トライワークス】

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