『のぼうの城』は11月2日公開に! 主題歌をエレファントカシマシが書き下ろし
累計130万部を突破した和田竜の同名ベストセラー小説を、『眉山 びざん』(07)や『ゼロの焦点』(09)の犬童一心と、『ローレライ』(05)や『日本沈没』(06)の樋口真嗣がW監督で映画化した『のぼうの城』。本作の公開日が11月2日(金)に決まり、主題歌をエレファントカシマシが書き下ろしたことがわかった。
圧倒的なスケールゆえ、映画化実現まで8年の時間を要したほか、昨年3月の東日本大震災後に公開延期を決めた本作。公開決定に、プロデューサーは「8年の歳月を費やした作品ですが、いよいよ公開日も決まり、皆さんにご覧になっていただけることを本当に嬉しく思います」とコメントし、「この映画は野村萬斎さん演じる、のぼうこと成田長親が仲間と共に、圧倒的な豊臣軍と戦う様を描いています。その彼らの原動力は、誇りではないかと私は考えています。不条理、不合理な状況を安易に受け入れることなく、きちんと納得できるまで戦い抜く。そんな誇り高き彼らの姿は、必ずや皆さんに勇気と感動を与えると確信しています」と自信を見せる。
今年でバンド結成30周年を迎え、1988年のデビュー以降、不動のメンバーで日本のロックの最前線をひた走ってきたエレファントカシマシ。楽曲制作にあたり、本作を鑑賞したというメンバーの宮本浩次は、「男たちの心象風景が細やかに、鮮やかに描かれていて、どんどん引き込まれていきました。映像の美しさ、CGの迫力、あらゆる現代的な技術を駆使して、今だからこそできる時代劇なのだと感じました」と作品の印象を語る。完成した楽曲について、宮本は「主人公・成田長親に自分の心を投影し、“ズレてる方が良い”というキーワードを得、“ズレてる奴らの格好良さ”を正面から歌い上げました。試写会でエンディングにこの曲が流れた時、この映画の登場人物の一人に自分もなれた気がして心が震えました」と完成度の高さをアピールした。主題歌を耳にした野村萬斎は「非常にストレートなロックで、『のぼうの城』から群像劇としての、大きなパワーを受けとっていただけたのではと感動しました。時代劇とロックがコラボして、時代を超える何かが現代にフィードバックされた瞬間のようにも感じられるエンディングの歌だと思います」と絶賛し、「“ズレてる方が良い”という言葉はとても深みがあると思います。本質を見極めているからこそ、時にズレることもある、時代に流されずにズレるぐらいに頑固に行かなきゃいけないという、主人公・成田長親をはじめとする登場人物たちの信念を感じとって作ってくださったのだなと思い、とても嬉しいです」と感謝の言葉を贈った。
本作では『陰陽師II』(03)以来、9年ぶりの映画主演となる野村が主人公・のぼう様を演じ、榮倉奈々、佐藤浩市、成宮寛貴、山口智充、上地雄輔、山田孝之、平岳大、市村正親、鈴木保奈美、西村雅彦、平泉成、夏八木勲、中原丈雄、前田吟、中尾明慶、尾野真千子ら豪華キャストが出演している。【Movie Walker】