映画館で見られる落語の魅力とは? 名人の話芸に酔いしれよう
庶民の娯楽として、日本の伝統的な話芸として、人々に親しまれている落語。一度見てみたいけど、どこでやっているのかわからない。また、ちょっと足を運ぶにも気後れしそうなんて思っている人も少なくないはずだ。そんなあなたに、映画館のスクリーンで気軽に見られる落語というのはいかがだろうか?
2010年12月に第1弾が上映され、これまで3度にわたって上映されてきたシネマ落語は、国立劇場小劇場で毎月開催されているTBS「落語研究会」の過去の貴重な映像を、映画館の大スクリーンで上映するものだ。その第4弾として、6月30日から『シネマ落語 落語研究会 昭和の名人 四』が、東劇、なんばパークスシネマほか全国の劇場で公開されている。
今回は、六代目笑福亭松鶴による「高津の富」、五代目柳家小さんによる「試し酒」、六代目三遊亭圓生による「猫忠」、五代目桂文枝による「猿後家」の4演目を上映する。上方落語の大ベテランである桂三枝が7月16日(月)に桂一門の大名跡である六代目桂文枝を襲名する予定だが、その先代に当たる五代目の在りし日の姿が堪能できるのはまさに貴重だ(2005年に亡くなっているが、本編では1986年時の姿が見られる)。
今回上映される4人の落語はまさに名人芸といえるものばかり。上質な寿司ネタのような贅沢な一時を味わえば、すっかり落語にはまってしまうかもしれない。【トライワークス】
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