剛力彩芽が『プロメテウス』でハリウッド実写吹替に初挑戦!
『エイリアン』(79)、『グラディエーター』(00)のリドリー・スコット監督が描き出すSF大作『プロメテウス』(8月24日公開)。本作に登場する科学者エリザベス・ショウの日本語吹替を剛力彩芽が務めることがわかった。剛力が実写吹替に挑戦するのは今回が初めてとなり、ハリウッドデビューを飾る。
科学者エリザベス・ショウを演じるのは、『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』(10)で強烈な演技を見せ、リドリー・スコット監督に「『ミレニアム ドラゴンタトゥーの女』を何度も見て彼女に圧倒された」と言わせたノオミ・ラパス。配給の20世紀FOXは、剛力の起用理由について、「ノオミ・ラパス演じる主人公が、想像を絶する過酷な運命に翻弄されながらも目覚しい成長を遂げていく、タフな新しいヒロインを演じています。今回、吹替を行うに当たり、その新たなヒロイン像を演じることのできるカリスマ性と演技力の両方を合わせ持つ女優さんを探していました。剛力さんの持つ新鮮なイメージと確かな演技力はこの難しい役柄と、ノオミ自身の持つ洗練されたイメージにこれ以上ないくらいぴったりとはまりました」と明かす。
4月に第21回日本映画批評家大賞新人賞を受賞した剛力。今回の抜擢については、「リドリー・スコット監督の大作に関わることができてすごく嬉しいです」と喜びを語り、「たくさんのことを吸収して、120%以上の力で思い切りぶつかっていきたいと思います。初めて実写映画の吹替やハリウッドデビューなど、新しいことだらけの中で、緊張や不安もいっぱいですが、またスタートラインに立った気持ちで監督の世界観に入っていけるように頑張りたいです」と意気込む。さらに「このような大きな経験をさせていただくことになり、びっくりもしていますが、これからはもっと広い視野でたくさんのことを吸収して、成長してどんなところでも通用する女優になっていきたいです。そのために、まずは英語を覚えます(笑)」とさらなる飛躍を誓った。
さらに、ノオミ・ラパスから、「演じるに当たり、監督に『あまり女の子らしい声にしないように』と言われました。私は緊張すると自分でも声が甲高くなるのがわかるので、深く悲しんだりという感情を反映させるため、自分の声を体の内側に秘めるよう心がけたんです。だから、私の吹替をしてくださる剛力さんには、私と同じようなやり方で、感情を声にも反映させてくれればと思います。エリザベスは劇中で壮絶な体験をするので、そんな人が可愛らしいセクシーな声ではいけないと思うし、自分の声は、より動物の叫びのように、虚栄心など必要ないと思って演じたので参考にしてもらえればと思います」と、剛力へアドバイスが送られた。
全米では既に6月8日から公開され、大ヒットを遂げている本作は、3D効果が存分に楽しめる演出やリドリー・スコットらしいSFの世界感など、見どころたっぷりだ。それだけに日本語吹替を務める剛力の演技に大きな期待がかかる。【Movie Walker】