『プロメテウス』主演ノオミ・ラパスの演技が壮絶すぎると話題に!
巨匠リドリー・スコット監督が謎に包まれた人類の起源をテーマに描くSF超大作『プロメテウス』が、8月24日(金)より公開される。本公開に先駆け、既に8月4日には日本最速3D特別上映が行われ、8月11日(土)から15日(水)までと18日(土)・19日(日)にも先行上映が行われる。人類誕生の真相を明かすため宇宙船プロメテウス号に乗って未知の惑星へ訪れた探索チームが、思いもよらない事態に巻き込まれるというストーリーの本作。『モンスター』(03)のシャーリーズ・セロンや『SHAME シェイム』(11)のマイケル・ファスベンダーなど、実力派俳優が顔をそろえるなかで、主人公に大抜擢されたノオミ・ラパスが魅せる演技が、あまりに壮絶だと話題になっている。
ノオミ・ラパスが演じるのは、探索チームを率いる考古学者エリザベス。物語の前半では、地球の古代遺跡での発見やメンバーへの演説シーンなどで見せる、内に情熱を秘めた目の演技が印象的だ。だが、得体の知れない脅威や、メンバーそれぞれの思惑などに翻弄され、次第に窮地に追い込まれいく後半は、人間本来の生存本能に目覚めていく姿を全身全霊で演じきっている。特に彼女を襲う、とある恐ろしい現象に抗うシーンでは、苦痛に顔を歪め、絶叫する様が目を覆いたくなるほどだが、その生々しい演技はまさに必見だ。
スウェーデン出身のノオミ・ラパスは、『ドラゴン・タトゥーの女』(11)の元祖スウェーデン版『ミレニアム』シリーズで、全身にタトゥとピアスを施した異色のヒロイン、リスベット・サランデルを圧倒的な演技力で築き上げ、その強烈な存在感を世界に印象づけたことで知られる。『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』(11)では英語作品に初出演し、本作が2作目と、ハリウッドにはまだ進出したばかりだが、その類い稀な才能に魅了されたリドリー・スコット監督から主役をオファーされるほど。『エイリアン』(79)のシガニー・ウィーバーや『テルマ&ルイーズ』(91)のスーザン・サランドンとジーナ・デイヴィス、『G.I.ジェーン』(97)のデミ・ムーアなど、女性主人公の作品ではとにかくタフなヒロインを描いてきた監督に、「彼女はエリザベス役にぴったりの素晴らしい資質を持っていた」と言わしめた実力は、本物であると言えよう。
劇中では徹底した役作りで知られるシャーリーズ・セロンも食ってしまうほどの存在感を見せるノオミ・ラパス。彼女の評判も相まって、既に本作のマスコミ用試写会では満席が続出するほどの盛況ぶりだ。新作にはブライアン・デ・パルマ監督のサスペンス『Passion』(第69回ヴェネチア国際映画祭コンペティション出品作)なども控えており、今後の活躍にも十分に期待がかかる。是非とも本作で新たなヒロインの誕生をその目で確かめてほしい。【トライワークス】