【アカデミー賞速報】作品賞は『スラムドッグ$ミリオネア』
アカデミー賞の栄えある作品賞を受賞したのは、ダニー・ボイル監督作『スラムドッグ$ミリオネア』。インドのムンバイを舞台にした低予算のインディーズ映画ながら、世界中で絶賛され、数多くの映画賞に輝いた感動作だ。
「クイズミリオネア」に出場したスラム街出身の少年ジャマールが、予想に反して正解を連発。あと1問を残したところで不正を疑われて警察に拘束されるが、そこで彼は、自らの過酷な生い立ちを明かしていく。観終わった後、勇気や希望を与えてくれる快作だ。
受賞時は、『スラムドッグ$ミリオネア』の関係者全員が壇上に集結。オスカー像を受け取ったプロデューサーのクリスチャン・コルソンは溢れる思いをこう訴えた。
「この作品では、完成できるかどうかの資金も危ぶまれたこともありましたが、作品のインスピレーションのおかげで、素晴らしい監督やスタッフが集まってくれました。私たちはムンバイという土地を愛しています。地元の人たちも何百人と参加してくれて、我々は素晴らしい旅を体験できました」
ちなみに、『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』と『スラムドッグ$ミリオネア』の2強と言われていた今回の賞レース。ふたをあけてみたら、最多13部門ノミネートの『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』は、主要部門すべてを逃し、合計3部門を受賞したのみ。一方、『スラムドッグ$ミリオネア』は作品賞・監督賞など主要部門を含め、最多8部門を受賞。まさに、明暗を分ける結果となった。【MovieWalker】
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