関ジャニ大倉忠義が単独映画初主演!中村航「100回泣くこと」で桐谷美玲とラブストーリー
2002年のデビュー作「リレキショ」で第39回文藝賞を、2004年の「ぐるぐるまわるすべり台」で第26回野間文芸新人賞を受賞した中村航のラブストーリー「100回泣くこと」が関ジャニ∞の大倉忠義、桐谷美玲の出演で実写映画化されることがわかった。大倉はこれまで関ジャニ∞全員での映画主演(『エイトレンジャー』)はあったものの、単独で映画主演を務めるは本作が初めてとなる。
メガホンを握るのは『余命1ヶ月の花嫁』(09)、『雷桜』(10)、『軽蔑』(11)、2013年に『きいろいゾウ』の公開が控える廣木隆一監督。男女の愛の様々な形や心の機微を見つめ続けてきた廣木監督が、互いが相手を思うがゆえに揺れ動く、男女の姿を繊細な描写で映し出す。脚本は『ソラニン』(10)などの高橋泉が手がけ、原作にはない設定にアレンジすることで、より感動的なストーリーを作り上げた。
4年前のバイク事故で記憶の一部を失った藤井(大倉忠義)は、友人の結婚式で佳美(桐谷美玲)に出会う。佳美に運命を感じた藤井はつき合い出してまだ日が浅いうちに、「結婚しよう」と告げる。佳美は、一年間(結婚の)練習をしようと応える。幸せがこのままずっと続くと思っていたふたりだったが、佳美に病魔が忍び寄る。
主人公の藤井を演じる大倉は今回の出演について、「僕自身、これほど深い恋愛ストーリーは初めての挑戦です。そして、その作品にスクリーンで初主演という形で務めさせていただくことになりました。素直に嬉しいという気持ちと共に、原作・台本を読ませていただき、本当の愛ということについて、改めて考えさせられました。主人公の繊細な心の移り変わりや葛藤を表現できればと思います」と意気込みを語った。
ヒロインの佳美を演じる桐谷は、本作の印象を「初めて本を読ませていただいた時、何気ない日常の中にある幸せをとても感じました」と語り、演じる佳美については「病気と必死に戦う姿、彼を一途に思う健気な姿、彼と一緒にすごしている時の可愛らしい姿、どの姿も魅力的なキャラクターだなと感じました」と紹介する。
原作者の中村は、大倉と桐谷のキャスティングについて「真摯でひたむきな大倉さんと桐谷さんに以前から注目していました。おふたりを通した『100回泣くこと』を心から楽しみにしています」と期待を寄せている。廣木監督は「悲しい題材ですが、永遠になれるように主演のふたりの新鮮な組み合わせに期待しています」と語る。『100回泣くこと』は8月末から約1ヶ月ほどの撮影を予定しており、2013年公開を目指す。【Movie Walker】