「24」のキーファーが新作ドラマで来日!「3.11で流れ着いた遺留品の話を入れられて良かった」

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「24」のキーファーが新作ドラマで来日!「3.11で流れ着いた遺留品の話を入れられて良かった」

人気海外ドラマ「24 TWENTY FOUR」のジャック・バウアー役で知られるキーファー・サザーランドが、主演ドラマ「TOUCH タッチ」を引っさげて、2年ぶりに来日。9月3日にザ・ペニンシュラホテル東京で来日記者会見を開催した。笑顔で登壇したキーファーは、「どんな口実を使っても日本へ来たいといつも思っていた」と言い、饒舌にドラマのことをアピールしつつ、3.11についても語ってくれた。

「TOUCH タッチ」は、キーファー主演で、人気ドラマ「HEROES ヒーローズ」の製作総指揮のティム・クリングが製作した話題作だ。キーファーは本作との出会いについて、「『24』が終わってから、これほど短いスパンでテレビドラマに復帰するとは思ってもいなかったよ。ただ、ブロードウエイで舞台をやっていた時、台本をもらって、そこに自分の感情を動かす物語があったから、この役を引き受けないと後悔すると思った」と語ってくれた。

キーファーが扮するのは、9・11事件で妻を失い、無言症の11歳の息子ジェイクを育てるシングルファーザー、マーティン・ボームだ。キーファーは『24』のジャック・バウアーとマーティンは、「違うキャラクターに見えるけど、共通点がある」と語る。「ジャックは予想外の状況に追い込まれ、抜け出そうともがく。マーティンも息子ジェイクの行動を読めず、必死になる。ドラマ自体は異なる内容だけど、父と子の物語という点でも、似ている部分があると思う」。

また、「TOUCH」で描かれる、愛する人が再生していくという物語についてもこう語った。「日本で起きたことは、世界中に伝わり、影響を及ぼすと思っている。今回、ドラマの中でも、3.11を扱ったエピソードがある。ある女性が、西海岸で日本から流れてきた遺留品を集めている男に出会うという物語だ。最初は漁船などの部位が流れ着くことが多かったが、その後、人家から流れ着いたパーソナルなものが上がってきたことで、僕も心を痛めていたよ。そのことをドラマで描けて良かった」。

ゲストとして登壇したのは、マーティンの息子ジェイクと同い年で、WOWOWのドラマ「尾根のかなたに 父と息子の日航機墜落事故」(10月7日・14日放映)にも出演する人気子役の濱田龍臣だ。「日航機墜落で家族を失う役だったので、ジェイクの役に共感できたし、ジェイクの言う数字で世の中を守ろうとしたキーファーさんが格好良かったです」。濱田は、キーファーが買う予定のジェイク役のデヴィッド・マズーズへのお土産について、「東京スカイツリーのパズルみたいな小っちゃいやつ」と、笑顔でアドバイスをした。

「TOUCH」は、今年3月から「24 TWENTY FOUR」と同じFOXネットワークで放送されて好評を博し、第2シーズンを現在撮影中だ。日本では10月5日(金)23時よりWOWOWプライムで放送される。【取材・文/山崎伸子】

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