『LOOPER』のエミリー・ブラント「ジョゼフは才能のかたまりね」
ブルース・ウィリス×ジョゼフ・ゴードン=レヴィット共演のSFアクション『LOOPER ルーパー』(2013年1月12日公開)。本作でエミリー・ブラントが演じたサラの人物像や、ライアン・ジョンソン監督とキャストについて語ったインタビュー映像が初公開された。
エミリー・ブラントと言えば、ハリウッドデビュー作『プラダを着た悪魔』(06)で高く評価され、ゴールデングローブ賞など様々な賞レースにノミネートされた実力派女優。その後も『ヴィクトリア女王 世紀の愛』(09)、『サンシャイン・クリーニング』(09)、『砂漠でサーモン・フィッシング』(公開中)などへの出演が続き、『アベンジャーズ2』(全米2015年公開予定)への出演も噂され、着実にキャリアを積み重ねている女優だ。
その彼女が本作の脚本を読んだ時、「衝撃だったわ」と驚きを隠せなかったという。「この作品は斬新だった。安心と興奮と不安が混同していて、ドキドキしたわ」と振り返る。今回、彼女が演じるのは、今まで彼女が演じてきたキャラクターの雰囲気とは全く異なる、謎めいた子持ちの女性サラだ。サラの人間像について、「この役はやり甲斐があった。色々な側面のある人物だもの。ノーメイクの顔をさらしたり、汚れた乱れ髪で銃を撃ったりね。複雑な中にも強さを秘めた人物よ」と語っている。
本作の脚本を手掛けたのは監督も務めるライアン・ジョンソン。10年前に構想していたアイデアを主演のジョゼフを想定して完成させたのは有名な話だ。先日発表されたナショナル・ボード・オブ・レビュー賞で脚本賞を、続いてワシントンDC映画批評家協会賞でも脚本賞を獲得し、今までなかったSF映画としてよく練られた脚本が高評価を呼んでいるのだ。
エミリー・ブラントは「天才的な感性を持ってるからどう創作してるのか、私には全然わからないの。あんなに複雑な物語を考えつくなんて、才能と構想があるからできるのよね」と監督のことを尊敬してやまない。また、ジョゼフ・ゴードン=レヴィットに対しても「彼は才能のかたまりね」「彼は大胆な選択をするの。ただのもの真似じゃなくて、完全にブルースになりきっていたわ。そこに説得力があるから、物語に信憑性が生まれるのよ」と、彼の才能を讃えている。
サラの息子シド役を演じた5歳のピアス・ガニオンについては、「彼が部屋に入ってきて読み合わせを始めたら、部屋の空気が凍りついたの。みんな驚いてた。すごい子だったわ。NGもなく、全て1テイクだった。彼はやるべきことをわかっていたの。見ていてもとても自然な演技だった。技術とか訓練とかじゃなく、できるか、できないかでしょ。彼はできたのよ」と絶賛しており、子役としてデビューし、数々の主演に抜擢されるジョゼフのような実力派俳優になることが期待できる口ぶりだった。
エミリー・ブラントが演じたサラについては、謎だらけで多くは語られていないため、その正体については是非とも劇場で確かめてもらいたい。【Movie Walker】