ブラッド・ピットの広報激白!「キャリアの失敗は顔の皺を隠さない頑固なブラッドのせい」
2012年11月30日からアメリカで公開されているブラッド・ピット最新作『ジャッキー・コーガン』(日本4月26日公開、原題『Killing Them Softly』)の興行成績は惨たんたるものだったが、それはブラッドが頑なに自分のあるがままの顔を世間に見せ続けているせいだという。
ブラッドが製作指揮と主役のコーガンを演じる同作は、ジョージ・V・ヒギンズの1974年の小説「Cogan's Trade」を下敷きにしており、昨年5月22日に第65回カンヌ国際映画祭コンペティション部門でプレミア上映され、パルム・ドールを競った。当初、アメリカでは2012年9月21日に公開予定だったが、賞レースでの成功を考え、オスカーの呼び声も高く、第70回ゴールデングローブ賞にもノミネートされている『ザ・マスター』(日本3月22日公開)と同日公開になってしまうため、競合を避けて、公開日を遅らせた経緯もある秀作だ。
レイ・リオッタ、ジェイムズ・ガンドルフィーニらが出演している作品とあれば想像できるとおり、男臭いギャング映画とはいえ、スーツで決めたオールバックのブラッドが主役で秀作との評判が高かった。にも関わらず、興行的に大コケし、賞レースにも全く絡んでこなかったのには、やはりブラッドの容姿が大いに関係しているというのだ。
「ブラッドの広報でさえも、『失敗は全てブラッド本人が引き起こしたことです』と言っているくらいです。彼らはブラッドに『皺をそのままにしておくと、昔の美男子のイメージを引きずっているファンがショックを受ける』と言い続けてきましたが、彼は頑なに自然体を主張しているそうです。しかし、49歳のブラッドに遂にその大きなツケがきたのです。シャネルの香水No.5の広告塔を務めたブラッドですが、巨大なポスターに写し出された彼の顔にはたくさんの皺があり、やつれて老けた感じがあからさまでした。彼が写真のリタッチを拒んだからです」と、関係者がナショナル・エンクワイラー紙に語っている。
男性として、初めて起用されたブラッドのシャネルの香水No.5のコマーシャル映像が、2012年のワーストCMに選ばれた経緯もあり、あまりにひどく衰えたブラッドの容姿をあざわらうかのように、パロディー版まで生まれた。
「ブラッドの周囲は、映画の撮影の際にも、製作サイドにソフトフォーカスレンズを使ってブラッドの皺が目立たないような撮影をお願いしようとしましたが、ブラッドは『あるがままがリアルで良いんだ。僕も自分のあるがままを受け止めたんだから、君たちもファンもそれを受け入れた方が良いよ。年を重ねていくんだから、皺が減るわけがないんだ』と答え、言うことを聞いてもらえなかった」という。
かつて、世界で最もセクシーな男と言われたブラッドは、今でも世界で最もセクシーな女性の一人であるアンジェリーナ・ジョリーをパートナーにし、6人の子供を授かったことで、「今が、これまでの人生の中で一番幸せだ」と語っており、キャリアも控え、なりふり構わず子供たちの世話をするなど、裏舞台に回っている。
ロバート・レッドフォードがそうだったように、「美男子俳優が容姿ではなく、実力で勝負できることを願っている」という話はよく聞くが、ブラッドの場合も、第81回アカデミー主演男優賞にノミネートされた『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(08)、第84回アカデミー主演男優賞にノミネートされた『マネーボール』(11)、共に容姿ではなく演技力で勝負できる作品を選んで評価を得ている。
50歳で俳優という表舞台から退く覚悟があることをにおわせていたのも、容姿の衰えを自覚しているがゆえのようで、ファンは過去の作品で美しいブラッドを拝むしかなさそうだ。【NY在住/JUNKO】