歌姫ホイットニー・ヒューストンの女優としての遺作がいよいよ日本上陸!
2012年2月11日に突然の訃報が伝えられたホイットニー・ヒューストン。シンガーとしてはもちろん、女優としても『ボディガード』(92)や『天使の贈り物』(96)といった作品に主演し、その名を知られている存在だ。そんな彼女の遺作となってしまった映画『スパークル』がDVD&Blu-ray化され、2月6日(水)に発売される。
ホイットニー自身もお気に入りだったという、1976年の同名作をリメイクしたもので、ボーカルグループとしての成功を夢見る3姉妹が、名声とプレッシャー、ドラッグ依存症などと闘いながら、スターへと成長を遂げるまでを描いたサクセスストーリーだ。ホイットニーは、姉妹を優しく見守る母親役として出演し、貫禄の演技とソウルフルな歌を披露してくれている。死の直前まで本作の撮影に参加していたといい、若い女優たちへアドバイスを送ったり、即興の歌で場を和ませることもあったそうだ。
ホイットニーにとって、およそ16年ぶりのスクリーン復帰作であると同時に、製作総指揮としても名を連ねているなど、強い意気込みを持って挑戦した作品だった。図らずも遺作となってしまったのは返す返すも残念だが、彼女の演技力、歌唱力、にじみ出る人柄など、その魅力を存分に伝える作品となっている。
プレッシャーに打ち勝ってスターの座を手にする3姉妹の姿は、どこか若き日のホイットニーと重なるところもあり、それを現在の彼女自身が母親として見守っているという構図には、何かしら感慨深いものがある。ホイットニーの死を悼む意味でも是非手にとっていただきたい。【トライワークス】
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