ビヨンセ、口パク論争にショック
現地時間1月21日に行われたバラク・オバマ大統領の2期目の大統領就任式で、国歌を斉唱したビヨンセが、口パク疑惑が物議を醸していることについて、とても落胆しているという。
寒空の中で行われた就任式では、ビヨンセの生声を期待するファンも多かったが、口パク疑惑が浮上。その後、同委員会当局者が、生ではなく、「ビヨンセが前日の夜遅くにワシントン入りしたため、伴奏を担当した海兵隊音楽隊とリハーサルする時間がなかったため、事前に録音したものを使うことを決めた」と口パクの事実を明らかにし、大きな波紋が広がっている。
それについて、ビヨンセに近しい関係者は、「ビヨンセは、一部ライブで歌っていますが、極寒の中で録音したものを使うことは、音楽ディレクターからのアドバイスでもあり、業界の常識です。オペラ歌手の故ルチアーノ・パヴァロッティでさえもそうしていたのに、録音だったことがこんなに物議を醸したことに、ビヨンセは大変ショックを受けています。名誉ある大役を果たした喜びに満ちあふれているはずが、このことによって名誉を汚され、喜びを奪われたと感じているようです」と、Usウィークリー誌に語っている。
同業者から同情の声が挙がっているとおり、実際に野外、特に寒空でパフォーマンスは事前に録音したものを使うことが当たり前となっているそうだが、ビヨンセの他に同式典に参加したケリー・クラークソンがライブで生の歌声を披露していることもあり、大統領の就任式という特別なイベントでの口パクに、厳しい目が向けられてしまったようだ。
ちなみに、Usウィークリー誌のアンケートでは、1万7000人の回答者のうち、口パク擁護派は42%で、生で歌うべきは57%と同情的な意見が目立つが、ピープル誌のアンケートでは、80%以上の人が、生で歌うべきだったと回答。「4年に1度の(オバマ大統領にとっては生涯で2度)のアメリカ国民にとって特別な日には、寒くても生で歌うべきだった」との厳しい意見も寄せられている。【NY在住/JUNKO】