生田斗真、二階堂ふみの首を絞めて気絶させた!壮絶な現場に二階堂は「みんな死ねと思った」
首藤瓜於による同名小説を映画化したバイオレンスミステリー『脳男』の初日舞台挨拶が、2月9日にTOHOシネマズスカラ座で開催。主演の生田斗真、松雪泰子、江口洋介、二階堂ふみ、太田莉菜、そして瀧本智行監督が登壇した。“脳男”として、新境地に挑んだ生田は「めちゃくちゃ面白い映画になったと思う。自信があります!」と晴れやかな表情で挨拶した。
並外れた身体能力を誇りながら、感情を持たない殺人マシーンの脳男と、彼を追う者たちの姿をスリリングに描く本作。生田は初の本格的アクションを演じるうえで、肉体作りや武術稽古にも励んだという。司会が「生田さんの鍛え上げられた肉体はいかがでしたか?」と語りかけると、満員の会場も熱い拍手で生田を絶賛!生田も「説得力あるアクションになればと、撮影の半年くらい前からトレーニングをした。そう思っていただければ嬉しいです」と笑顔を見せた。
続けて「二階堂さんの首を絞めるシーンがあったのですが、監督から『もうちょっと絞めて』と言われて。そうしたら、ふみちゃんがバタンッて落ちちゃって。17歳の少女を落としてしまったとトラウマになった」と壮絶な現場の様子を振り返った。二階堂は「ふわっと行きましたね。未知なる体験でした。みんな死ねって思っていました。役作りとして、病的にやせてほしいとも言われて。『早く終われ、この現場』と思っていました」と答え、会場を爆笑の渦に巻き込んだ。これには瀧本監督も「多分、僕が一番、『死ね、死ね』っていう目で見られていましたね」と苦笑しきりだった。
「二階堂さんが監督に『死ね、死ね』っていうオーラを出す度に、『よし!』って楽しんでいました」というのが太田だ。劇中では二階堂とのキスシーンにも挑んでいるが、「監督に『糸を引いて』といわれて。水飴をなめてみたりしたけど、なかなか糸を引かなくて。監督の趣味ですか?」と疑問をぶつけた。瀧本監督は「20回くらいやったけど、ひかないんだよねえ。若いから唾液がサラッとしている。おじさんとかおばさんだとねっとりするんだけどね」と語り、二階堂と太田の笑いを誘っていた。
正義感の強い刑事役の江口は、クライマックスで生田と激しいアクションを交わしている。「リハーサルも合わせると、27時間くらいやりました。僕もちょっと落ちそうになりましたよ(笑)。そこまでやるのかって。それだけにお互いの正義をぶつけ合う、感情がぶつかり合うすごいシーンになった」と語るなど、それぞれが体当たりの撮影を振り返り、清々しい表情を見せていた。
最後に生田は「こんな作品が日本でも作れるんだという証になったと思う。この映画を通して、自分自身が日本の文化を支えられる人間になりたいなと思った。日本、頑張ろうって思いました。この映画に関われて幸せです」と堂々と胸を張り、舞台挨拶を締めくくった。【取材・文/成田おり枝】