永遠の名作が最新技術でよみがえる!
1950年代~1970年代を中心とする洋画の名作を週替わりで上映し、大好評を博した企画<午前十時の映画祭>。フィルム上映での続行が困難になったとの理由で、第3回をもって終了することが決まっていた同企画が、4月6日より再び開催中だ。
全国のファンから継続を望む声が絶えなかったというこの企画。新たに始まる<新・午前十時の映画祭>では、フィルム上映に代わり、最新デジタル機材を駆使した超高画質DCPによる上映が行われている。永遠の名作たちがフィルムでは表現しきれないほどの繊細な画質でよみがえるとあって、期待の声が高まっていたが、フィルム上映ファンにも広く受け入れられており、出だしは好調のようだ。
今回の新企画では、過去3回の人気作11本に加え、新たにセレクトされた14本を上映。『風邪と共に去りぬ』(39)や『ローマの休日』(53)といった歴史的名作をはじめ、『サイコ』(60)、『カッコーの巣の上で』(75)、『ニュー・シネマ・パラダイス』(89)など、映画好きなら一度は見ておきたいラインナップがそろっている。特に『サイコ』は、ヒッチコック監督が同作を撮るまでの苦悩を描いた現在公開中の新作『ヒッチコック』を見れば、よりいっそう楽しむことができるはずだ。
これまでは一週間毎に作品が変わっていたが、今回は二週間にわたって上映されるので見逃してしまうことも少なくなった。それでいて前3回と変わらず、大人1000円、学生500円という低価格で鑑賞できるのも嬉しいところだ。永遠の名作と最新のデジタル技術の出会いを存分に堪能してほしい。【トライワークス】
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