75分間ひたすら敵を斬りまくる宮本武蔵映画って?

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75分間ひたすら敵を斬りまくる宮本武蔵映画って?

伝説の剣豪・宮本武蔵を描いた映画と言えば、三船敏郎が主役を演じた『宮本武蔵』(54)を筆頭に、これまでも数多く制作されてきた。だが、ひたすら武蔵が敵を斬りまくるだけの映画というのは前代未聞だろう。それが4月12日(金)に1日限定で公開される『狂武蔵』だ。

この作品、なんと75分にわたって武蔵の美しくも大胆な剣さばきを映し続けるという異色のアクション映画。しかも、1シーン1カットの長回しで全編を撮り切っているので、戦場に立ち込める熱気や緊張感が、生々しいほどに表現されているのだ。宮本武蔵を描くのにドラマなど要らないと言わんばかりの演出からは、伝説の剣豪の生き様や思想が、ありありと浮かび上がってくる。

そんな本作は、4月6日(土)から開催される、武蔵役を務めたアクション俳優・坂口拓の引退を記念した特集上映で初公開される。これまでに坂口が出演してきた作品の中から7本を厳選して上映する本企画の中で、最終日を飾るのが『狂武蔵』なのだ。坂口自身が「命をかけて作った」と語るとおり、一人のアクション俳優の人生が凝縮されたような渾身の作品となっているので、そのすごみを是非とも体感してほしい。

前代未聞の演出で、宮本武蔵という男を表現してしまった本作。“世界で一番速いアクション”と評された坂口拓のフィナーレと共に、その目にしかと焼きつけていただきたい。【トライワークス】

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