こんなに違う!?シネコン6社のポップコーンを食べ比べてみた

映画ニュース

こんなに違う!?シネコン6社のポップコーンを食べ比べてみた

映画観賞に欠かせない定番スナックといえば、やはりポップコーン。普段はあまり食べないのに映画館ではつい手が伸びてしまう、なんてことも多く、中にはシネコンのロビーに漂うバターとキャラメルの香りだけで「映画館に来た!」という気分になる人もいるのではないだろうか。そんな映画館の定番かつ目玉商品のポップコーンだが、ふと気になるのが「劇場ごとに違いはあるのか?」ということ。そこで、シネコン各社のポップコーンを実際に食べ比べてみた。

今回は首都圏近郊にある、ワーナー・マイカル・シネマズ(以下WMC)、TOHOシネマズ、MOVIX、ユナイテッド・シネマ(以下UC)、109シネマズ、新宿バルト9のシネコン6館でポップコーンを購入。各劇場とも、近年では定番となったキャラメル味からカレー味まで、様々なフレーバーがラインナップされているが、“違い”をハッキリさせるため、一番オーソドックスな塩味のレギュラー(M)サイズに絞った。

まず、並べてみて一目で分かるのが容器とサイズの違いだ。レギュラー(M)サイズでも意外とバラバラなことがわかる。どれも一人で食べ切るには少し多い量なのだが、特にWMCとUCは同サイズで6つの中でもダントツの大きさ。カップは片手ではとても持てないので、“映画のお供にポップコーン”のイメージそのままに、アメリカンな気分で抱えながら食べることになる。そして、ちょっと変わっていたのが109シネマズ。他には見られない四角いタイプの容器で、食べ終わると折りたたんでコンパクトに出来るのが特徴となっている。

そして実際に食べての感想だが、「こんなに違うのか!」と驚かされる結果に。一種類だけを食べていると分かりづらいものの、比較してみると、粒の大きさ、塩とバターのバランス、味の濃さ、歯ざわりと、どれをとっても同じものがなかったのだ。一番粒が大きかったのはWMCのポップコーン。どれもしっかりとはじけており、ふっくらとした軽い食感。シンプルで飽きがこない、後引く味付けも好印象だ。粒の大きさや味が平均的な印象を受けたのはMOVIX。食感は少し固めだが、小さい子供にも安心して食べさせられる味だと言えよう。UCはWMCやMOVIXと比べると粒が若干小さめ。味は少し薄いかもと感じる程度だが、油っぽさがないので、胸焼けを心配する必要はなさそうに感じた。

比較的味が濃いめだったのは、109シネマズ、TOHOシネマズ、バルト9のポップコーン。中でも109シネマズはバターの風味が強めで、リッチ感を堪能できる。TOHOシネマズは濃いめでありながら、塩とバターのバランスが丁度よく、最初の一口から食欲をそそる味付け。バルト9は塩気がやや強く、アルコール飲料に合いそうな味だ。粒が小さく、手でつかみやすいのも特徴的だった。実は、調査前には「ポップコーンなんてどれも同じでは?」と思っていたが、そんな先入観を覆す事態に驚かされたと同時に、ポップコーンの奥深さを知ることができた。

ちなみにポップコーンと映画の歴史は古く、1930年代のアメリカから広まったといわれている。もともとは映画館の外で売られていたものを館内で販売したところ、安さと手軽さがウケて定番となったそう。最近は原宿の「ギャレット ポップコーン」や中目黒の「Hill Valley(ヒルバレー)」など、アメリカの人気高級ポップコーン専門店が続々と上陸しているが、やはり大好きな映画を大スクリーンで観ながら食べるポップコーンには代えがたい魅力がある。自分の好みにピッタリ合ったものを探すために、たまには普段と違う映画館へ足を運んで、いつもと違ったポップコーンの美味しさに舌鼓を打ってみるのも面白いかも?【トライワークス】

作品情報へ