ダニエル・クレイグは世界一のジェームズ・ボンド!
007シリーズのプロデュースを手がけているバーバラ・ブロッコリが、6代目ジェームズ・ボンド役を務めるダニエル・クレイグがこれまでで最高のボンドだと太鼓判を押した。
007シリーズのプロデューサーだった父親のアルバート・R・ブロッコリの下で17歳からボンド映画に携わり、5代目ボンドのピアース・ブロスナン主演『007 ゴールデンアイ』(95)から本格的にプロデューサー業を引き継いだバーバラは、「ダニエルは世界で最高にホットな男性だし、最高に素晴らしいボンドよ」とデイリー・ミラー紙に宣言した。
これまで、多くのファンにとって最高のボンド役は初代ボンドのショーン・コネリーであり、ショーン人気は今でも不動の地位を築いているが、『007 スカイフォール』(12)で歴代シリーズ最高の興行成績を叩き出したダニエルの実績を考えれば、バーバラの発言には誰も異論を唱えることはできないだろう。
しかし、ダニエルがボンドに選ばれた当初のバッシングはすさまじいものがあった。これまでとは一風変わったライトでお洒落なボンドとして人気を博していたピアース・ブロスナンの後味の悪い降板劇後、ステレオタイプになることを恐れた俳優たちが次々にオファーを却下したため、なかなか後任が決まらなかったのだ。その結果として、当時はまだあまり世間に名が知られていなかったダニエルが抜擢されることになったが、悪役のイメージが強かったダニエルがボンドを演じることに抵抗を示すボンドファンも多く、「あばたの犯人面はボンド役には似合わない」などの中傷非難が続出した。そんななかで、ボンドを演じるダニエルのプレッシャーは尋常ではなかったと思われるが、結果的には最高のボンドになり、ダニエルの後にボンド役を希望する俳優が後を絶たない状況になっている。【NY在住/JUNKO】