世界で活躍する日本人モデル、TAOがウルヴァリンの恋人役に
大ヒット・シリーズ『X-MEN』の人気キャラクター、ウルヴァリンが、現代の日本で戦いを繰り広げるアクション大作『ウルヴァリン:SAMURAI』が9月13日(金)に公開される。本格的な日本ロケが敢行されたことでも話題を呼んでいるが、この度、ウルヴァリンの恋人役に大抜擢された日本人トップモデル・TAOと、ウルヴァリンを演じるヒュー・ジャックマンの2ショット場面写真が世界に先駆けて初公開された。
ジャックマンは本作について、「このストーリーは過去のどの作品よりも、ウルヴァリンというキャラクターに迫った内容だ」と語っている。かつて命を救った実業家が会いたがっているということを聞きつけ、日本にやって来たウルヴァリンことローガン(ヒュー・ジャックマン)。だが間もなくその実業家はこの世を去ってしまう。葬儀に参列したローガンは、謎の組織の襲撃をかわしながら実業家の美しい孫娘マリコ(TAO)と逃避行を繰り広げるが、自らの不老不死を支える驚異的な治癒能力が失われたことに気づき、初めて“限りある命”を意識するようになる。
TAOは、ラルフローレンやエンポリオアルマーニ等の錚々たるワールドキャンペーン広告や雑誌に登場している、日本を代表するトップモデルだ。もともと女優業には興味はなく、モデル業に専念していたが、ヒュー・ジャックマンの大ファンということもあり、マリコ役のオーディションを受けた。その結果見事大役を射止め、スクリーン・デビューすることになった。本作は彼女の他にも日本人キャストが多く出演している。海外作品への出演が相次ぐ国際派スター、真田広之は実業家の息子シンゲンに扮し、謎めいた存在感と気迫に満ちたアクションを披露。モデルの福島リラは、ウルヴァリンを日本へと導く女性ユキオを演じている。
5ヶ月ほど撮影に参加したTAOは、ジャックマンについて「『この人、本当に欠点がないのかな?』と思ってしまうほど完璧な人でした。ヒュー自身が新人だった頃の経験を思い出しながら、自分はこんな感じだったよってアドバイスしてくれるので、とてもありがたかったです。現場ではとてもストイックなんですけど、疲れたとかグチをこぼしているのを見たことがありません。つらいことも楽しんでやっている姿勢には頭が下がりましたね」と振り返る。ジェームズ・マンゴールド監督からは「これまで自分にとってマリコはただのヒロインという感じで、あまり面白さを感じていなかった。TAOに会って初めてマリコのキャラクターが意味を持った」と言われたという。TAOあって生まれたと言っても過言ではない、そのマリコというキャラクターについては「内に秘めた暗さのあるキャラクターになっているはずです。感情を押し殺すことになれていて、単に“おしとやか”とは違う、どこか屈折したヒロインになっているのではないかと思います(笑)」とちらりと自信をのぞかせた。【Movie Walker】