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マライア・キャリー、人種差別の経験を赤裸々に語る

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マライア・キャリー、人種差別の経験を赤裸々に語る

マライア・キャリーといえば、米国で最も愛されている歌姫の一人だが、子供の頃には人種差別を受けていたそうで、白人からツバを吐きかけられたこともあるという。

リー・ダニエルズ監督の新作『The Butler』に出演しているマライアは、ニューヨークで行われた同作の記者会見に出席し、子供の頃の経験を赤裸々に語った。

米国では、1960年2月、デパートのウールワースのノースカロライナ州グリーンズボロ店のランチ・カウンターで、黒人が座ることが禁止されていた椅子に黒人大学生4人が腰掛けたことから「シット・イン(座り込み)」と呼ばれる運動に拡大し、ついにウールワースにランチ・カウンターを閉鎖させた有名な一件があるが、『The Butler』にもそれを髣髴とさせるシーンがあるそうで、白人女性から顔にツバを吐きかけられる黒人大学生が出てくるらしい。

「あれは、実際、私にも起こったことです。そう言えば人々はショックを受け、信じたくないし、認めたくもないと思います。しかし、それは起きたのです。それがここにも出てきます。私にとっては、映画の中で最もディープな部分と言っても良いでしょう。私には、あの学生が経験したことがわかるからです。私も、バスの中で同じ経験をしました。通学バスの中です。同じように、顔にツバをかけられました」と語った。米版ハフィントン・ポストが伝えている。

『The Butler』は、1952年から1982年までホワイトハウスの執事として働いた黒人男性の人生を描きながら、20世紀後半の米国社会の変遷を描いたものだ。主演はフォレスト・ウィテカーで、マライアは主人公の母親の役を演じている。【UK在住/ブレイディみかこ】

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