「『半沢直樹』見たでしょ。(演技は)向いていないんですよ」と自虐の壇蜜、SMならおまかせ!?

鬼才・石井隆監督が壇蜜を主演に迎えて描く官能ドラマ『甘い鞭』(9月21日公開)。メイキングDVDの発売と劇場公開を記念して、8月27日に壇蜜が都内でトークイベントを行った。壇蜜はファンを前に鞭の振り方も指導。「SMは嫌いじゃない」と告白するなど、会場を大いに盛り上げた。

角川ホラー文庫20周年記念作品として製作された本作。高校生の時に拉致監禁されたという壮絶な過去を持ち、女医であり、SMクラブのM嬢という2つの顔を持つ美貌のヒロイン・奈緒子の生き様を描き出す。壇蜜は「(演じた)奈緒子さんの人生があまりにも救いがなくて。一つのドキュメントを撮っているようでした」と振り返る。

人気ドラマ『半沢直樹』にも出演していたが、自身の演技については「『半沢直樹』見たでしょ。向いていないんですよ」と自虐コメント。ハードなSMシーンにも果敢に挑戦した本作については「今回は、痛みを与えられることで彼女の不安を表現できると思って、体の反応に任せていた。痛かったり、辛かったり、熱かったりという思いをすればするほど、出てくる表情があったんじゃないかな。顔芸としては成功しています」と体当たりの挑戦に自信を覗かせていた。

「SMは形にこだわるものなので、よりきれいに見えた方が良い」と鞭の振り方も指導してくれたこの日。マスコミ陣から「ご自身はSMプレイの経験はある？」と聞かれると、「嫌いじゃない」と正直に告白。「SMが恋人とのコミュニケーションのひとつという時期もあった。興味本位だったのが、だんだんエスカレートしていって、品揃えの良いSMショップに蝋燭を探しに行ったりした」と話すが、今は「SMはしていない」とのこと。「映画など公の場で披露しているので、あえて今はプライベートではご主人様を作らないのが、ファンの方へのプレイのような感じでもある」と持論を展開していた。

最後には「見どころは、(17才の奈緒子を演じた)間宮夕貴の初脱ぎです！そして、32才のおばはんのキツイSMシーンです」とアピールして会場の笑いを誘った壇蜜。「間宮さんは演技もヌードも初めてということで、不安だったと思う。そんななか一緒に手を繋いでやってくれた」と後輩を讃え、「この映画が皆さんにとって何かの取っ掛かりになってくれれば、私たちは本望です」と力強く語っていた。

壇蜜が身も心も裸になって挑んだ衝撃作『甘い鞭』は9月21日より公開。メイキングDVD『壇蜜 仮面を脱ぐとき～映画「甘い鞭」より～』は現在発売中。さらに9月7日には、ヘアヌード写真集『甘い鞭』も発売される。【取材・文/成田おり枝】