壇蜜が思いつきで飴を差し入れ!「“鞭”があるなら、“飴”もあった方がいいよね?」
独自の世界観で観客を魅了し続けてきた鬼才・石井隆監督が、芸能界で唯一無二のポジションを確立している壇蜜を主演に迎えた衝撃作『甘い鞭』。本作の初日舞台挨拶が9月21日に丸の内TOEI2で開催され、主演の壇蜜、間宮夕貴、石井隆監督の3名が登壇。エロス描写満載の本作についてトークを繰り広げ、劇場を盛り上げた。
胸元が強調されたセクシーな紫色のドレスで登場した壇蜜は「三連休初日の昼間から、こんな重たい映画を観て…もうっ!でも、ありがとうごさいます」とツンデレ気味に挨拶。この日、タイトルの“鞭”にちなんで来場者に飴のプレゼントを用意した壇蜜は「『“鞭”があるなら、“飴”もあった方がいいんじゃないの?』と、思い浮かびまして。誰にも相談できず、ひとりでドン・キホーテに行って、二度見をされながら買ったアメです(笑)」とコメント。会場からは拍手が巻き起こった。
これまでにも多くの女優の新たな一面を映し出し、飛躍させてきた石井監督は壇蜜と間宮に対して「とにかく頑張った」と労いの言葉をかける。「女性がヌードになるっていうこの手の映画は『これをステップに女優として羽ばたくんだ』という思いがあるので、スタッフ一丸となって応援する。壇さんもこれを機にステップアップしたいと思っているに違いないと思っていたのですが…。撮影が終わると、テレビやネットなどで壇蜜、壇蜜、壇蜜。壇蜜だらけになってしまった(笑)」と予想以上のブレイクに驚いたと吐露。「こんなに有名になると『あれ私じゃないんです』と拒否する人もいるんですが(笑)。本当にありがとうございました」と改めて感謝の意を伝えた。
舞台挨拶終盤には、特別ゲストとして招かれた原作者の大石圭が登場した。撮影にも立ち会ったという大石は「壇蜜さんは髪の毛を掴まれて引きづり回されたり、間宮さんはいつも服を着ていなかったし…。そんな原作を書いた僕のせいで、申し訳ありません(笑)」とコメント。壇蜜が演じた主人公・奈緒子の高校生時代に扮した間宮も「原作を読んだときに、いっぱいけがをするんだろうな、と(笑)。実際に現場では怪我だらけでした」と撮影の過酷さを語った。
登壇者一同が深々と頭を下げ、集まった観客に感謝を表し、舞台挨拶は幕を閉じた。圧倒的な人気を誇る壇蜜が見せる新境地と、本格的演技初挑戦となった間宮の堂々たる存在感。『甘い鞭』は過激でありながらも、どこか切なく、美しい。2人の献身的な挑戦を、ぜひスクリーンで確認してほしい。【取材・文/トライワークス】