『アラビアのロレンス』のピーター・オトゥールが81歳で死去
『アラビアのロレンス』の主演俳優ピーター・オトゥールが死去したと英BBCニュースなどのメディアが一斉に伝えている。享年81歳だった。
ピーター・オトゥールは長い闘病生活の末、12月14日にロンドンのウェリントン病院で亡くなったとエージェントは発表しており、「最も知的な人間の1人であり、映画界の巨人だった」と付け加えている。
ピーター・オトゥールは1932年にアイルランドのゴルウェイで生まれ、英国に渡って舞台俳優としてデビューし、映画界にも進出。『アラビアのロレンス』(62)の主役に抜擢されて世界的大スターになった。『アラビアのロレンス』のトーマス・エドワード・ロレンス役を含め、8回アカデミー賞にノミネートされているが、一度も受賞はしていない。しかし、03年にアカデミー名誉賞を受賞。だが、最初は「80歳になるまで待って欲しい。自分はまだ現役の俳優だから」と言って辞退の意志を表明したことでも有名だ。
BBCニュースによれば、かなりの酒豪として知られていたオトゥールは70代半ばで膵炎の診断を受け、これ以上アルコールを摂取すると命取りになると医師に告げられていた。12年7月には俳優引退を発表していたが、14年公開予定の『Katherine of Alexandria(原題)』に出演していることが明らかになっている。【UK在住/ブレイディみかこ】
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