ケイト・ウィンスレットは父権擁護団体の敵?
離婚した父親の親権強化を訴える英国の市民団体ファザー・フォー・ジャスティスが、新たなキャンペーン広告で、ケイト・ウィンスレットを槍玉に上げている。
第3子を出産したばかりのケイトは、過去2度の離婚経験があり、3人の子どもたちは全員違う父親だが、基本的に3人共ケイトが養育している。ファザー・フォー・ジャスティスの新広告はそんなケイトの写真を使用し、「ケイト、すべての子どもたちは父親とクリスマスを過ごす資格があります」というスローガンを掲げている。
この広告でケイトが槍玉に上げられている原因は、最近のヴォーグ誌インタビューでの発言が問題視されているからだそうで、ケイトは「私の子どもたちはあちこち行ったり来たりしないわ。父親と母親の家で半分ずつ時間を過ごすなんてことはしないのよ。私の子どもたちは私と一緒に住んでいる。それだけのことです」と語っていた。
ケイトは元夫のサム・メンデス監督と共同で同団体に連絡を取り、交渉を続けたが、同団体は「問題なのは彼女の私生活ではなく、発言だ」として彼女の広告を使用することに踏み切ったと英紙デイリー・メイルは伝えている。
「我々がこの広告でキャンペーンを展開しているのは、400万人の子どもたちが父親のいないクリスマスを過ごしているという問題を浮き彫りにするからです。発言から察すれば、離婚した両親が子どもの養育を共同で行うという考え方を彼女が支持していないのは明らかです」と同団体のスポークスマンは話している。
英国では、離婚する場合、母親に親権が与えられるケースがほとんどで、父親に子どもを会わせなくなる母親も多く、同団体は父親が子どもに会う権利強化を訴えて様々の運動を行っている。【UK在住/ブレイディみかこ】
作品情報へ