タランティーノ監督、新作の脚本リークで製作を断念
クエンティン・タランティーノ監督の次回作になる予定だった『Hateful Eight(原題)』の脚本の内容が何者かの手によってリークされてしまったため、製作を断念することを発表した。
同監督は、映画情報サイトDeadline.comの取材に怒りをぶちまけており、「僕はものすごく落ち込んでいる。脚本の初稿ができ上がったばかりだったんだ。来年の冬に撮影を開始するつもりだった。6人の人間に脚本を渡した。そしたら、それが今日リークしている」と話している。
『Hateful Eight(原題)』は『ジャンゴ 繋がれざる者』(12)同様西部劇になると発表されていたが、このリークにより、タランティーノ監督は製作する気はまったくなくなったそうで、脚本に書いたストーリーは本にして出版するという。
「出版する。それで終わりだ。次のプロジェクトに移る」と語り、今回のリークは脚本を渡した俳優たちのエージェントの仕業ではないかと思っているらしい。特に、マイケル・マドセンとブルース・ダーンが怪しいと考えているそうで、彼らのどちらかが脚本をエージェントに読ませたのではないかという。
「脚本を渡したのは6人だけだ。そして彼らが信用できなくなったから、作る気力もなくなった。これは裏切りだよ。マイケル・マドセン、ブルース・ダーン、ティム・ロスの3人の俳優たちに脚本を渡した。ティム・ロスがこんなことをしないというのは知っている。残りの2人のどちらかがエージェントに脚本を読ませて、エージェントがそれをハリウッド全員に知らせやがった」と同監督は激怒している。【UK在住/ブレイディみかこ】
作品情報へ