日本のファンも納得!「GODZILLA」は「ゴジラ」へのリスペクトが満載
この夏の大本命として、ついに日本で封切りを迎えた『GODZILLA ゴジラ』。すでに全世界で約500億ドルの興行収入を叩き出しており、日本でも話題になること間違いなし。しかし期待が大きいだけに、日本発のキャラクターである「ゴジラ」がハリウッドでどのように映像化されたのか、日本人を納得させる描写になっているのか、と心配する声も…。今回は、そんな不安を咆哮で一蹴するハリウッドによる新たな「GODZILLA」の日本版オリジナル「ゴジラ」へのリスペクトっぷりを紹介したい。
まずは「GODZILLA」の造形について。日本の「ゴジラ」といえば、シリーズによって差はあるものの、数十メートルの体長に数万トンの体重と、とにかく巨大で存在感のあるものだった。今回の「GODZILLA」はフルCGで描かれているが、「ゴジラ」を踏襲したおなじみのフォルムを表現。さらに「GODZILLA」を見上げるようなカメラワークでその巨大さを強調するなど、細かい演出によって存在感を際立たせている。
また、ゴジラの咆哮にも並々ならぬこだわりが感じられる。金属的な響き、大地を揺るがすバイブレーション、そして怒りと悲哀に満ちた声が特徴の「ゴジラ」の咆哮は、ほかのどのモンスターにも似ないオリジナルなもの。今回は「GODZILLA」に見合う咆哮を求めて、何百種類という音を録音し、組み合わせを探究したという。その結果、誰もが「ゴジラ」の咆哮だとわかだけでなく、よりパワフルで獰猛な「GODZILLA」の声が誕生した。
これらのこだわりが生まれたのも、監督のギャレス・エドワーズが大のゴジラファンだったからこそ。デビュー作『モンスターズ 地球外生命体』(10)で注目されたギャレス監督だが、そのルーツは幼少期に見た日本のモンスター映画。とりわけオリジナル『ゴジラ』(54)には深い感銘を受けたという。“人智を超えた存在としてのゴジラ”というファンならでは本質をきっちりと解釈し、今回の『GODZILLA ゴジラ』にも活かしているのだ。
監督を支えるスタジオは、『ダークナイト』(08)や『インセプション』(10)を手掛けたワーナー・ブラザース×レジェンダリー・ピクチャーズ。このプロジェクトにオスカー常連のスタッフ・キャストが名を連ねた。渡辺をはじめ、アーロン・テイラー=ジョンソンやエリザベス・オルセンなど一流の役者たちが見せるパワフルな人間ドラマも大きな見どころ。全世界での大ヒットをひっさげて上陸した「GODZILLA」の迫力をぜひスクリーンで体感してほしい。【トライワークス】