美少女モデル・中条あやみが映画デビューで挑んだ女性同士のキスシーンを語る!
人気ホラーゲームを実写映画化した『劇場版 零 ゼロ』がいよいよ9月26日(金)から公開される。本作で映画デビュー&初主演を果たしたのが、雑誌「セブンティーン」の専属モデルとして活躍中の中条あやみだ。無邪気な笑顔がまぶしい現役女子高生の中条が、やつれきった表情でヒロインを好演。劇中ではワイヤーに吊るされたり、水中に潜ったりと、かなりハードなシーンにも挑戦している。そんな彼女にインタビューを行い、撮影のエピソードや作品への思いを聞いた。
物語の舞台は、不可解な失踪事件が発生した山間の女子学園。生徒たちの憧れの的であるアヤと、そのクラスメイトであるミチが学園に伝わる“呪い”に立ち向かっていく。カリスマ的存在のアヤを演じた中条は、一見すると役の雰囲気にぴったりな気もするが、意外にも「イメージをつかむのに戸惑った」と苦労を語る。「私は活発なリーダー的存在の女の子を想像していたんです。だけど、監督から言われたのは“クールビューティ”な女の子。表情をあまり出さないようにと指示があったので、心で訴えるような演技を心掛けました」。
しかし、中条が役作りよりも大変だったというのが、合唱曲のソロを歌うシーンだ。「もう人前では歌いたくないです(笑)」と再挑戦を笑顔で拒みながら、「人前で歌うのが本当に苦手で…。カラオケも人生でほとんど行ったことなくて、仕方なく練習しました(笑)。でも完成した映画を観たら、全国の方が聴いても恥ずかしくないレベルに仕上がっていたので、ひと安心です(笑)」と苦労の末に生まれたシーンであることを打ち明けた。
また、歌唱シーン以上に印象深いのが女の子同士のキスシーン。中条と同じ「セブンティーン」モデルで、ミチを演じた森川葵と耽美的な口づけを披露しているのだが、「クランクインする前から、『私たち、チューするんだよ』って周りに言いふらしていました(笑)」と、キスシーンそのものを楽しんだ様子。「撮影当日に向かい合ったら緊張するのかなと思ったけど、実際やってみるとすんなり終わってしまって…。撮影中は集中していて気付かなかったんですけど、後でメイキングをチェックしたら大勢のスタッフさんに見られていて恥ずかしかったです(笑)」と照れ笑いを浮かべていた。
さまざまな苦境を乗り越えて主演を務め上げた中条は、ホラー要素の詰まった本作をズバリ「女子の花園」だと表現する。「女の子しかいない空間で繰り広げられる、おまじないとか恋は、女子校特有の雰囲気。少女たちが大人になる手前の神秘的なものを映し出している」と怖さだけではない魅力があることを語ってくれた。女優としての活躍が期待される彼女が目指すのは自然な演技。映画の中で、新人女優とは思えない見事な表現力を発揮しているので、ぜひ注目してほしい!【取材・文/トライワークス】