岡田准一、黒澤組の野上照代からの投げキスに笑顔!

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岡田准一、黒澤組の野上照代からの投げキスに笑顔!

葉室麟の第146回直木賞受賞小説を、『雨あがる』(00)の小泉堯史監督が映画化した時代劇『蜩ノ記』(公開中)の大ヒット舞台挨拶が、10月16日に日劇2で開催。主演の役所広司、岡田准一、堀北真希、小泉監督が登壇。本作が第38回山路ふみ子映画賞を受賞したということで、黒澤(明)組の記録を担当していた野上照代がお祝いにかけつけた。

本作の大ヒットを受け、役所は「時代劇がヒットに恵まれるのは珍しいということですが、丁寧に作っていくと、時代劇を好きになってくれるお客さんが増えていくんじゃないかと。良いものは良いですね」と言葉をかみしめた。岡田も「現場も幸せでしたし、黒澤組のスタッフの方たちが、深い目で育てようとしてくださっていたことに感謝しています」とコメント。

その後、大きな花束を持った野上が登場し、小泉監督に贈呈。野上は「おめでとうございます。これは、黒澤先生からもらったと思ってください。よくやったなと、100点満点ってことで。30年経ってやっとですから」と、小泉監督を称えた。小泉監督は「これは、野上照代賞だと思って受け取っています。本当にありがとうございました」と感謝の弁。

岡田が野上について「黒澤映画をずっと支えて来られた方、格好良いです」と言うと、野上は「ありがとうございます。岡田くんにそう言われたんじゃ」と照れ笑い。岡田が続けて「今後もぜひ現場に来ていただきたい」とラブコールを送ると、野上は「まあ、うれしいわ」と投げキスを送る。堀北も「本当に素敵な方で、憧れます」と微笑んだ。

『蜩ノ記』は、師弟愛、夫婦愛、家族愛、初めての恋など、幾層もの人間ドラマが丁寧に描かれた時代劇だ。役所広司は、ある事件で切腹を命じられ、幽閉されたまま藩の歴史「家譜」を手掛ける主人公・戸田秋谷役、岡田准一が秋谷の監視役を命じられた檀野庄三郎役、堀北真希が秋谷の娘・薫役に扮した。【取材・文/山崎伸子】

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