ベネディクト・カンバーバッチ、寄宿制男子校で同性愛を経験ずみ?

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ベネディクト・カンバーバッチ、寄宿制男子校で同性愛を経験ずみ?

ベネディクト・カンバーバッチは英国でボーディング・スクールと呼ばれる寄宿制男子校の出身だが、その頃に同性愛も試したことをほのめかす発言をゲイ雑誌にしている。

同性愛者向けライフスタイル誌OUTのインタビューを受けたカンバーバッチは、10代の頃にウエスト・サセックス州のボーディング・スクールに通ったことについて聞かれ、「(寄宿生男子校で)実験みたいなこともあった。でも、僕は『ああ、これだ!』という気になったことは一度もなかった。男ばかりだと、ペニスだけだからね。女性なら胸と性器というのと同じことだ。欲望から生じたことではなかった」と率直に語っている。

カンバーバッチは新作『The Imitation Game(原題)』で英国の数学者で暗号解読者のアラン・チューリングの役を演じている。チューリングは第二次世界大戦中、政府暗号学校でドイツの暗号を解読する手法を考案し、ドイツ海軍の暗号を次々と解読して大きな功績を残した。しかし、同性愛者であったチューリングは、当時英国では同性愛は違法とされていたために逮捕され、1954年に自殺した。後世になって、政府の彼への仕打ちに対する抗議運動が起こり、昨年エリザベス女王が公式に彼を赦免すると発表している。

「どんな権威者でも、『ああ、彼を許します』と許可を与えるなんて、まったく失礼な話だ。誰かを許す立場にあるのは、チューリングの方だよ。でも彼はもう僕たちを許すことができない。僕たちが彼を殺してしまったから。そのことに僕は激しい怒りを感じる」とカンバーバッチはコメントしている。【UK在住/ブレイディみかこ】

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