ジミ・ヘンドリックスが駆け抜けた、60年代ロンドンを徹底再現!
世界中のアーティストに多大な影響を与えた伝説のギタリスト、ジミ・ヘンドリックス。27歳でこの世を去った彼の真実を明らかにする映画『JIMI:栄光への軌跡』が、2015年4月に公開される。無名のギタリストだったヘンドリックスが一気にスターダムを駆け上がる姿を描く本作の舞台は、60年代のロンドン。ビートルズやローリング・ストーンズも活躍したこの時代の雰囲気を徹底的に再現した本作の撮影秘話&画像を先行入手したので公開したい。
ヘンドリックスといえば、天才的なギターテクニックのみならず、歯や背中でギターを弾いてみせるパフォーマンスで60年代後半の音楽シーンを熱狂させたロックミュージシャン。本作ではそんなロック界の革命児を、現代の世界的ラップユニット・アウトキャスト(OUTKAST)のメンバーであるアンドレ3000(アンドレ・ベンジャミン)が全身全霊で演じている。右利きのアンドレがヘンドリックスの左利き奏法を習得するために約600時間をギター練習に費やすほどの熱の入れようで、ヘンドリックスへのなりきりっぷりは期待できそうだ。
監督のジョン・リドリーはロケ撮影にこだわり、音楽、ファッション、街並みなどレトロな世界観を徹底的に蘇らせた。1000枚以上の写真を基に入念にリサーチしたと話すプロダクション・デザイナーのポール・クロスは「当時とかけ離れていない場所を見つけて、作り変えた」とその苦労をコメントしている。実際にヘンドリックスが暮らした部屋にも訪れ「窓から彼が見た景色を眺めて、雰囲気を掴んだ気がしたよ。ジョン・レノンやリンゴ・スターも昔そこに住んでいたんだ」と伝説の足跡に想いをはせたようだ。
今回入手した画像からも、60年代ロンドンの独特な雰囲気が充分伝わってくるはず。現代に生きるクリエイターたちが、こだわり抜いて再現した“伝説の時代のロンドン”は必見。ジミ・ヘンドリックスが駆け抜けた熱い空気を味わえる本作の公開が早くも楽しみだ。【トライワークス】