三上博史が激白!「現場では常に頭がおかしくなる」|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
三上博史が激白!「現場では常に頭がおかしくなる」

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三上博史が激白!「現場では常に頭がおかしくなる」

三上博史主演のWOWOWの連続ドラマW「贖罪の奏鳴曲(ソナタ)」が1月24日(土)よりスタートする(毎週土曜22:00~)。このドラマの第1話の完成披露試写会が、1月19日にスペースFS汐留で開催された。

主演の三上、共演のとよた真帆、青山真治監督が舞台挨拶に登壇。三上は「役者をやらせてもらえて幸せですが、常に、いつ止めるんだろうということを考えてる。カチンコが鳴った時、何かが湧き上がってこなければ役者は終わり。でも、今回、ドボドボとあふれてきた。これがあるうちは、続けていきたい」と熱い思いを吐露した。

原作は、「さよならドビュッシー」の中山七里の同名小説で、生きる意味や贖罪の意味を問う法廷ミステリーだ。三上が演じたのは、過去に殺人を犯したという異色の経歴をもつ、不敗の弁護士、御子柴礼司役。「ヒントをもらおうと、監督と一緒に地裁や最高裁をいくつか見に行きましたが、法廷という場がものすごく面白かったです。これから趣味のように傍聴しにいきたい」と語った。

『月の砂漠』(01)以来、三上と13年ぶりのタッグを組んだ青山監督は、WOWOWの連続ドラマを初めて演出した。青山監督は、旧知の間柄である三上や、妻・とよたとの現場について「家族みたいな感じ、というと語弊があるけど、家族だから仕方ない(苦笑)。何をやりたいかが三者三様わかってる感じがあり、もっと深いところへ行こうとする。こういう関係は楽というか面白かったです」と手応えを口にした。

本作のテーマである“贖罪”について尋ねられた青山は「こんな生臭い話して良いのかな?」と気まずそうな表情で「『東京公園』(11)の前の4年間、仕事が流れて、収入がほぼ無く、その間、迷惑をかけました」と、とよたに謝罪。三上は笑いながらとよたに「頑張ったな」とねぎらうと、とよたは「頑張りました(笑)。芸術家を支えるというのはそういうことですので」と笑顔を見せた。

続いて、三上は「日々、贖罪です」と激白。「僕は現場に入ると人間じゃなくなるので。役柄と関係ないところで、意味もなく人を傷つけたくなったり、刺したくなったりするので。常に撮影の現場では頭がおかしくなってます」。それに対し、青山監督は「常に修行だと思っていて、先輩に育ててもらってる感じです」と感謝すると、とよたも「ずっとそのままでいてください」とやさしく語りかけた。【取材・文/山崎伸子】

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