著名アーティストらが映画『ビッグ・アイズ』を絵で表現!
『チャーリーとチョコレート工場』(05)『アリス・イン・ワンダーランド』(10)などの話題作を手掛けたティム・バートン監督の最新作『ビッグ・アイズ』が、好評公開中だ。今回は、そんな本作からインスピレーションを受けた著名なアーティストたちが描いた“ビッグ・アイズ”の個性豊かなイラストを紹介したい。
物語は、60年代アメリカで一大ブームを巻き起こした絵画“ビッグ・アイズ”シリーズを巡って、実際に起きたゴースト・ペインター事件をもとにしている。作家のウォルター・キーンは絵画“ビッグ・アイズ”によって一躍、時の人となるが、それは1枚残らず口下手で内気な妻マーガレットが描いたものだった。
富と名声を手に入れた夫は派手に遊び、妻は1日16時間絵を描き続けた。そして10年、心の内のすべてを絵で表現してきたマーガレットは、「このままでは自分を失ってしまう」と告白を決意。だが、天才的なウソつきのウォルターは「妻は狂っている」と反撃し、ついに事態は法廷へともつれ込む。
公開されたイラストは、本作の権利元であるワインスタイン・カンパニーがファンに向けてポスター・イラスト・コンテストを開催した際に、様々なアーティストへイラスト提供を依頼したところ、“ビッグ・アイズ”シリーズ、そしてバートン監督の世界観にインスピレーションを受けた数々のアーティストが、それぞれ独自の視点でイラスト表現したものだという。
イラストを提供したアーティストは、NYで活動するフォトグラファー・デザイナーのアレックス・カーズナー、NY出身でゴディバのパッケージなどを手掛けイラストレーターのゼルダ・デヴォン、ゼルダとともに活動するイラストレーターのカート・ハギンズ、ポール・トーマス・アンダーソン監督などのポスターやDVDなどを手掛けるグラフィックデザイナーのダスティン・スタントン。
ほかにはNY出身のイラストレーター・漫画家のジェーン・マイ、プレイボーイやTime Out New Yorkなどで活躍するNY在住のイラストレーターのジェイコブ・サンダース、教材や企業のデザインも手掛ける団体のマッド・クリエイティブ、NYを中心に活動しているデザイナーのナレク・ゲヴォージアン。
劇中に登場する絵画もふくめ、バートン監督の世界観をたっぷり楽しめる内容となっている。マーガレットの魂である“ビッグ・アイズ”を懸けた、前代未聞のアートバトルの行方を劇場で確かめてほしい。【Movie Walker】