ももクロ主演『幕が上がる』の情報を復習!
ももいろクローバーZが主演する映画『幕が上がる』が、2月28日(土)に公開される。本作に関する情報が世に出始めたのは昨年夏頃。その後、クランクアップ、本編完成、完成披露試写会などを経て、いよいよ公開まで残すところ1週間となった。そこで今回は、これまでに発表された情報の中から、鑑賞前に押さえておきたい『幕が上がる』の基本的な情報をまとめて紹介する。
まずは本作の概要について。原作は、日本を代表する劇作家・演出家の平田オリザの処女小説。高校演劇全国大会を目指す弱小演劇部の葛藤と挑戦を描き、ベストセラーとなった青春物語だ。
映画化にあたって監督を務めたのは、『踊る大捜査線』シリーズの本広克行。ももクロと平田の両方に縁があったという本広が、演劇に対する愛情を持って感動的な映像に仕上げている。また、『桐島、部活やめるってよ』(12)でも、どこにでもありそうな地方都市の、どこにでもありそうな高校を舞台にドラマを展開させた脚本家の喜安浩平が、本作の脚本を担当している。
主演はもちろん、ももいろクローバーZの5人。百田夏菜子は負けず嫌いの演劇部部長、玉井詩織は姫キャラの看板女優、高城れには黙っていればかわいい野性味あふれるキャラクター、佐々木彩夏は一年後輩のしっかり者、有安杏果は強豪校からのスーパー転校生を、それぞれ熱演。まるで現実の彼女たちとシンクロするような等身大の役で登場する。映画はもちろん、芝居の経験が少ないももクロメンバーだったが、平田が主催するワークショップに参加して演劇の基礎から稽古を積んだという。
ももクロメンバーを支える共演者たちにも要注目。数々の映画&ドラマに引っ張りだこのムロツヨシ、清水ミチコや志賀廣太郎といった個性派、『小さいおうち』(13)で第64回ベルリン国際映画祭最優秀女優賞を受賞した注目株・黒木華など、バラエティに富んだ布陣がももクロとのコラボ―ションを実現させた。そのほか、ももいろクローバーZの所属事務所の後輩グループ“たこやきレインボー”や、「水曜どうでしょう」のディレクターとしておなじみの藤村忠寿の出演も判明している。
公開にあたって前代未聞のプロモーションを展開している点も本作の特徴だ。総移動距離5万キロ、全国127館で開催される舞台挨拶行脚を筆頭に、ライブ&トーク付き特別先行上映や、スペシャルTVプログラムの放映など、「史上最大※のプロモーション大作戦(※当社比)」と題された展開によって、公開に向けてさらに過熱すること間違いなし。
劇中のキャラクターと同化するように経験を重ねた、ももいろクローバーZ。演技指導した平田からも「役者として驚異的な成長を遂げた」とお墨付きをもらい、本広監督の演出による本作の舞台化も決定している。本作をきっかけに、ももクロの新しい“幕が上がる”ことになりそうだ。【トライワークス】