ももクロ百田「監督のダメ出しも良い経験になった」
主演映画『幕が上がる』(公開中)で全国127館を回る舞台挨拶の行脚をこなした、ももいろクローバーZの5人。約5万km駆け巡った全国行脚のファイナル舞台挨拶が、3月15日に新宿バルト9で開催され、ももクロの百田夏菜子、玉井詩織、高城れに、有安杏果、佐々木彩夏、本広克行監督が登壇した。本日20歳の誕生日を迎えた有安を、メンバー4人と観客が祝った。
本広監督は、ももクロの5人に「みんな、頑張りました」と賛辞を送ると、百田は「毎日怒られてました」と告白。それを受け、本広監督は「毎日ダメ出しをしてた。リーダーだからと。もっと真心を込めて映画を宣伝しろと。後半は良かったですね」と百田をほめた。
百田は「そうですか?」と照れながら、「舞台挨拶をこの映画で初めてちゃんとやらせていただいて、監督に直で厳しく教えていただいたのは、とても良い経験になりました」と笑顔を見せた。
続いて、本作の原作を手がけた平田オリザが送った、ももクロの5人をねぎらう感謝の手紙が代読された。「次に皆さんに会うのは、芝居の稽古場です。アイドル、アーティスト、映画女優、舞台俳優…皆さんは、宇宙の果てまででも行ける切符を持っています」という素敵なメッセージに5人は感激。また、共演のムロツヨシからも生電話が入り、会場は大興奮となった。
有安は『幕が上がる』について「いまの5人だからこそできた青春映画になったと思ってます」と、高城は「たくさんんの思いを届けたいと思って作った映画。この作品に参加できてよかった」と万感の思いをアピール。
佐々木はももクロのファンである“モノノフ”に「私たちに興味がない人たちまで広げてくれたのは、モノノフさんたちのおかげ」と、玉井は「たくさんの思いを乗せて全国に届けてくれて良かった」と感謝した。
百田は「用意された最高の環境に感謝したい。全部初めてでしたが、新しい世界に一方踏み入れることができて、すごく楽しかったです」と締めくくった。
最後に、ももクロのライブで、重大告知をする時のお決まりとなった松崎しげるの曲「愛のメモリー」が流れ、アンコール舞台挨拶が、4月11日(土)に開催されることも告知され、大盛況のまま、舞台挨拶は幕を閉じた。
本作のメイキング映像を編集したドキュメンタリー『幕が上がる、その前に。彼女たちのひと夏の挑戦』も現在公開中で、5月1日(金)より、舞台版「幕が上がる」の公演が封切られる。【取材・文/山崎伸子】