オスカー女優J・ムーア、「演技が下手」とクビに
今年のアカデミー賞主演女優賞を受賞したジュリアン・ムーアが、トルコ観光局の広告映像中で「演技が下手」と見なされて役を降ろされたと英紙ガーディアンが伝えている。
ジュリアンは今年のトルコ観光局が400万ドル(約4億7000万円)を投入して新たに展開する「Home Of」キャンペーンの顔になる予定だったそう。同キャンペーンのコマーシャル映像は、飛行機に乗ったジュリアンが子どもの頃に旅したトルコを回想するというストーリーになっていた。
しかし、できあがった映像を見たトルコ観光局の幹部たちは、ジュリアンの演技が下手すぎるとして彼女の映像は使えないと判断し、撮り直しを要求したという。だが、ジュリアンが撮影への参加を拒否したため、彼女を使ったキャンペーン自体が中止になったそうだ。
ジュリアン側からの正式な声明は出ていないが、彼女をトルコ観光局の顔に起用することは同国の議会でも物議をかもしていたそうで、「大金をはたいてハリウッドのスターにトルコを宣伝してもらう必要があるのか?19世紀でもあるまいし」「ジュリアン・ムーアはイメージが陰気」などの意見が出ていたようだ。
関係省庁は「キャンペーンの中止はたいしたことではない。他の俳優を使った似たような映像が30本以上ある」と語っている。【UK在住/ブレイディみかこ】
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