『リトルプリンス』の監督、宮崎駿監督への思いを告白

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『リトルプリンス』の監督、宮崎駿監督への思いを告白

アントワーヌ・ド・サン=テグジュベリの名作「星の王子さま」のその後を描いた長編アニメーション映画『リトルプリンス 星の王子さまと私』(11月公開)で、マーク・オズボーン監督とキャラクター監修の四角英孝が来日。本作のプレゼンテーションを行った後、日本語吹替版で主人公の声を務める鈴木梨央が、花束を手に登場した。

本作は、9歳の女の子が、年老いた飛行士から、星の王子さまとの出会いの物語を聞き、やがて星の王子を探す冒険へ向かうというファンタジーアドベンチャーだ。オズボーン監督は、「星の王子さま」を愛読書とし「この本からすべてが始まった」と熱い思いをアピール。

さらに、宮崎駿監督からインスパイアされたと語り、宮崎監督について「アニメ界の巨人で、とても尊敬している」とリスペクトを口にした。

監督は、『となりのトトロ』(88)が大好きとのことで「現実とファンタジーを組み合わせる映画にヒントがあると思った。また、宮崎さんの作品は、いつも意志の強い自立した女性を主人公にしているし、この映画でもそう。それに、宮崎さん自身も原作がお好きだと聞いている。宮崎さんが気に入っていただけるような映画にしたい」と語った。

続いて、日本語吹替版で少女役の声優を務める鈴木梨央が登場し、今回の抜擢について「本当にうれしくて、夢のようでした。早く演じたいと思ってワクワクしました」と興奮しながら喜びを語った。

オズボーン監督は「あなたがやってくださることは、本当にうれしいです。そのままでやってくれたら良いから」とやさしく語りかけた。

『リトルプリンス星の王子さまと私』は、第68回カンヌ国際映画祭で特別招待作品に選ばれ、ワールドプレミア上映されることが決定。鈴木梨央は、日本史上最年少の主演女優としてオズボーン監督と共に参加する予定だ。【取材・文/山崎伸子】

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