BBCが記者の「エリザベス女王死去」ツイートで謝罪!
6月3日にBBCがエリザベス女王が亡くなった時に備えて予行演習を行っていたところ、リハーサルとは知らなかった女性記者が真に受けて「エリザベス女王が死去」というツイートを投稿してしまい、大騒ぎになった。CNNなどのメディアがいち早くこのツイートをキャッチして混乱を招きかねない状況になったため、BBCが急遽、謝罪の声明文を発表した。
英紙テレグラフによれば、BBCでは王室のメンバーが亡くなった時に備えて定期的に予行演習を行っているそうだが、この記者は演習には参加していなかったそうで、漏れ聞いた情報を本当だと思い込み、「速報:エリザベス女王がロンドンのキング・エドワード7世病院で治療を受けている。まもなく声明発表へ」と自分の個人アカウントからツイートし、その後で「エリザベス女王が死去」とツイートしてしまったという。
さらに信憑性が高まってしまったのは、ツイートが投稿された時間帯に、女王が本当にキング・エドワード7世病院に行っていたからだった。しかしそれは毎年受けている健康診断のためで、「これは以前から決まっていたことであり、女王はすでに病院を出ておられます」と王室側が発表している。
BBCは「訃報報道の予行演習中にBBCの記者のアカウントから手違いでツイートが送信されてしまいました。これらのツイートはすぐに削除されており、気分を害された方々にはお詫びさせていただきます」という謝罪文を発表している。
テレグラフ紙によれば、BBCはこうした事態が起きた理由を調査し、ツイートした記者にしかるべき処分を課すと発表している。【UK在住/ブレイディみかこ】
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