鈴木亮平の30kg増量に、永野芽郁と坂口健太郎が驚嘆!
人気コミックの実写映画『俺物語!!』(10月31日公開)のビジュアルを見た時、いかつい顔面と太いもみあげ、屈強な肉体を誇る主人公・剛田猛男のインパクトに唖然となった。演じたのは、わずか40日間で体重を30kgも増量して役作りをした鈴木亮平だ。ヒロインを務めた永野芽郁や共演の坂口健太郎も、鈴木の成りきりぶりには感銘を受けたそうだ。鈴木たち3人にインタビューし、楽しかった撮影現場を振り返ってもらった。
鈴木「原作コミックは知っていましたが、猛男は実写化できないと思っていたんです。そしたら、俺に来たかあー!と。当時、前の仕事(ドラマ「天皇の料理番」)で、普段より20kg落としていて、完璧な飢餓状態でした。そこで思う存分食べられると聞いて、プレッシャーもありましたが、バラ色の仕事に思えました(笑)。しかもラブコメ!高校生の純愛もの、別冊マーガレット原作の主人公ということで、多少無理をしても、絶対やらなきゃ後悔すると思ったんです」。
猛男に恋するピュアなヒロイン・大和凛子役を演じた永野も、猛男の幼なじみでクールなイケメン・砂川誠役の坂口も、30kg増量後の鈴木を見た時、思わず息を呑んだという。
永野「撮影の初日に、亮平さんが支度部屋からカバンをかついで出てきた時には、自然と口がポカンと空いちゃいました(笑)。すごかったです。また、鈴木さんは、カメラが回ってない時でも、いつもみんなに優しくて現場を盛り上げて下さって、そういう内面も猛男そのものだなあと思いました」。
坂口「僕は激痩せの時や、普通の亮平さんも見ていたので、クランクインした当日、衣装を着て、もみあげをつけて歩いて来られた時は、度肝を抜かれました。また、芽郁ちゃんの言うとおり、普段の接し方を見ても猛男でした」。
劇中では、永野が鈴木にお姫様抱っこをされるという胸キュンシーンもある。
永野「重くて迷惑かけると申し訳ないと思ったので、2日前くらいから少し食事の量に気をつけていたんですが、(ロケ先の)ホテルに体重計がなかったので、減ったかどうかがわからなくて」。
鈴木「お姫様だっこのシーンを撮る時『すみません。お昼ごはん食べちゃったので』と言ってたよね。そのくらいたいして変わらないよと思ったんだけど(笑)」。
永野「亮平さんは何も言わずに軽々と抱えて下さって、本当に格好良いなあと思っていました」。
鈴木「ありがとうございます!」
現場でのハプニングについて尋ねられた坂口は、永野と2人で鈴木にイタズラをしたエピソードを話してくれた。
坂口「お化け屋敷のシーンで芽郁ちゃんと先に中に入って、亮平さんを『わっ!』と驚かせたんです。そしたら、僕たちの方がびっくりするくらい亮平さんが『ワーッ!!』と叫ばれて。一瞬、何が起きたのかわからなかったです(笑)」。
鈴木「お化け屋敷は怖いから嫌いなんです。入口で撮影しているのもけっこう憂鬱で。『あれ?2人共いないなあ』と思っていたら、いきなり『わっ!』と言われてびっくりしました」。
永野「少し驚かれるぐらいだと思っていたので、予想以上に大きい声で叫ばれてときは、私たちの方が驚いてしまいました(笑)」。
3人の軽妙なやりとりから、いかに『俺物語!!』の現場の雰囲気が良かったかが伝わってくる。この3人の役のハマり具合なら、原作コミックファンも御の字ではないだろうか。公開後の反響が楽しみだ。【取材・文/山崎伸子】