第28回東京国際映画祭観客賞はイタリア映画『神様の思し召し』
第28回東京国際映画祭の最終日となった10月31日、第12回目となる観客賞が発表された。観客賞に輝いたのは、イタリア映画『神様の思し召し』で、エドアルド・ファルコーネ監督が舞台挨拶に登壇した。
観客賞は、東京国際映画みなと委員会の観客の投票で、最も支持が多かった作品に与えられる。ファルコーネ監督は「ここにいられてとてもうれしいです。みなさんに映画を気に入ってもらえて、心からうれしいです。いま、人生で本当にうれしい時を過ごしております」と喜びを語った。
ファルコーネ監督には、トロフィーや賞金、花束、はっぴなどが贈呈されたが、受け取る度に丁寧にお辞儀をする姿が印象的だった。監督ははっぴをその場で着用し、満面の笑顔を見せた。
『神様の思し召し』は、巧みなストーリーテリングによるヒューマンドラマ。傲慢な腕利きの心臓外科医が、ある日突然、息子から予想もしなかった告白を受けて動揺する。その後、外科医は神父との出会いによって、人生と価値観ががらりと変えられていく。【取材・文/山崎伸子】
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